研究課題/領域番号 |
19K20143
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
濱本 明恵 岐阜大学, 工学部, 助教 (60784197)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Gタンパク質共役型受容体 / ヒストン脱アセチル化酵素 / メラニン凝集ホルモン受容体 / 摂食障害 / メラニン凝集ホルモン / 摂食 / エピジェネティクス / GPCR / 拒食症 |
研究開始時の研究の概要 |
拒食症をはじめとした摂食障害は生命を脅かす深刻な疾患であるが、その発症メカニズムは不明な点が多い。最近、遺伝性摂食障害の家系においてヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)の変異が報告され、エピジェネティクスと摂食障害の関係が注目されている。Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、睡眠、摂食等、生命の根幹に関わるが、一部のGPCRシグナルの下流でHDACが制御されているという報告がある。しかし、摂食関連GPCRとHDACの関係については不明である。そこで、摂食関連GPCRの培養細胞発現系やHDAC阻害剤の投与実験、クロマチン免疫沈降法等を行うことで、摂食関連GPCRとHDACの関係を解明する。
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研究成果の概要 |
摂食障害への関与が予測される一方、摂食関連Gタンパク質共役型受容体(GPCR)とヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)の関係はこれまで不明であった。そこで摂食亢進GPCRのメラニン凝集ホルモン受容体MCHR1に着目し、HDACとの関係を解析した。その結果、MCHR1とHDACとの相関関係を明らかにし、特にHDAC5、9、10の関与を示した。脳での共発現が推測されるHDAC10に着目した所、MCH刺激により発現が低下し局在も変化した。さらにHDAC10がMCHR1シグナル系のGq経路に選択的に制御するという興味深い結果も得た。本研究は摂食関連GPCRとエピジェネティクスの新たな分子機構となり得る。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
摂食障害は生命を脅かすリスクのある深刻な疾患であるが、その制御機構はいまだ不明確である。摂食におけるエピジェネティクスの関与について、DNAメチル化に関する研究は多数報告されいるが、摂食関連GPCRとHDACの報告はほぼ存在しない。本研究は摂食行動に重要な役割を担うMCHR1に着目し、HDACと相関関係を有しており、お互い発現やシグナル制御に影響を及ぼすことを初めて明らかにした。本研究により摂食関連GPCRとエピジェネティクスの新たな分子機構が解明され、肥満・摂食障害などの新規治療戦略が期待される。
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