研究課題/領域番号 |
19K20150
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 (2021-2023) 千葉大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
章 ぶん 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (80736760)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | バイオマーカー / 生活習慣病 / 糖尿病 / 腎臓疾患 / 栄養疫学 / 血清マグネシウム / 血清鉄 / 血清栄養素 / 生活習慣 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、福島県内の避難区域13市町村および避難区域以外の自治体における特定健診受診者・後期高齢者健診受診者を対象とし、栄養に関するバイオマーカー検査および質問票調査を実施した上で、下記の研究を行う予定です。 1.避難地域&非避難地域別に震災後県民における食物摂取のトレンド研究および比較研究を行う。 2.避難住民における栄養状況(血清マグネシウム、血清鉄値)の6年間の変化の検討。 3.避難住民における震災後5年間の食事パターンおよび栄養摂取とその後の糖尿病の発症リスクおよび有病率との関連を検討。
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研究成果の概要 |
福島県内の避難区域の1の自治体となった楢葉町の住民の2019年度バイオマーカーのデータと2023年度特定健診データを用い、血清マグネシウムと血清鉄レベルと4年後の生活習慣病の有病リスクの関連を検討した。住民1,797人の内、2023年度の特定健診で血圧異常の人767人、腎臓異常の人111人、糖尿病または糖尿病の疑いのある人296人、脂質異常の人698人、肝臓異常の人120人を判明した。 血清マグネシウムの高値は4年後の糖尿病または糖尿病の疑いの有病リスクとの間に有意な負の関連が見られた。血清鉄の高値群と高血圧の有病リスクとの間に負の関連が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長期間にわたる避難生活による食事習慣の変化や栄養状況の変化を把握することは、福島県の避難住民の生活習慣病予防にのみならず、災害の多い日本において今後の被災地域の方策として寄与できる可能性が高いと考え、今後にさらに追跡調査や分析研究も必要だと考える。
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