研究課題/領域番号 |
19K20162
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
水上 健一 中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (00736093)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | レジスタンス運動 / 認知機能 / 脳由来神経栄養因子 / インスリン様成長因子 / フレイル / サルコペニア / 認知症 / 血流制限下運動 / レジスタンストレーニング / アミノ酸摂取 / インスリン様成長因子-1 |
研究開始時の研究の概要 |
有酸素性トレーニングはメタボリックシンドローム関連疾患予防に加え、認知機能の改善・向上効果を有し認知症予防に効果的である。一方、レジスタンストレーニングは高齢者のロコモティブシンドローム関連疾患予防として重要であり、筋タンパク同化作用を亢進させるアミノ酸摂取と併用することが有効とされているが、認知機能に及ぼす影響についてはエビデンスの蓄積は進んでいるもののコンセンサスは得られておらず、またアミノ酸摂取との併用効果は十分に検討されていない。本研究の目的は、①レジスタンストレーニングが中高齢者の認知機能に及ぼす影響を検討すること、②アミノ酸サプリメント摂取との相乗効果を検討することである。
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研究実績の概要 |
健康日本21 (第二次) では認知症予防の重要性が明記され、後期高齢者は従来のメタボリックシンドローム対策からフレイル対応 (サルコペニアや認知症の予防,食生活の改善といった包括的な対策) への円滑な移行が必要である。有酸素性運動は認知症予防となることが確定的であるがサルコペニア予防に対して有効であるとは言い難く,一方でレジスタンストレーニングはサルコペニア予防に有効であるが認知機能を改善・向上させるかについてはコンセンサスが得られていない. 当初の予定が大幅にずれ込み,中期的な介入研究の遂行が難しい状況にあった.他方,本研究の最大の目的は,包括的なフレイル予防に対する有効的な運動様式・強度を見いだすことであることから,中期的な介入が困難である以上は,一過性の運動介入による認知機能評価の検証に切り替える必要があった. 最新のシステマティックレビューとメタアナリシスによると,レジスタンス運動が認知機能に及ぼす効果を確定させるためには,FITT-VP (頻度: frequency,強度: intensity,時間: time,種類: type,漸増/改訂: progression/revision) を踏まえた更なるエビデンスの蓄積が必要であることが示されている.そこで,中頻度 (10回 x 3セット),中強度 (70% 1-RM),中等度の時間 (セット間30秒,種目間60秒),3種目 (スクワット,ベンチプレス,ベントオーバーロー) のプロトコルを設定した.その結果,一過性のレジスタンス運動は有酸素性運動と同様に認知機能 (実行機能) を向上させることが示され,脳由来神経栄養因子の増加も認められた.今後は負荷設定を含めて更なる検討が必要であるものの,レジスタンス運動が包括的なフレイル予防戦略として有効であるとする先行研究を支持する結果であった.
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