研究課題/領域番号 |
19K20178
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
小池 博之 日本医科大学, 医学部, 助教 (20821771)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 骨格筋 / マクロファージ / 再生 / 炎症 / サルコペニア / シングルセル解析 / 筋衛星細胞 / シングルセルRNAシークエンス |
研究開始時の研究の概要 |
加齢による骨格筋量の減少(サルコペニア)は、筋再生不全を背景として発症し、高齢者の体力を低下させる大きな要因となる。損傷を受けた筋組織では、組織幹細胞(筋衛星細胞)を主体とした筋修復と、炎症・炎症収束とが生じており、筋再生が正常に進行するにはそれらが適切に制御されることが必須であるが、その制御機構の実態は未解明である。そこで、本研究では、炎症を誘導するマクロファージと筋衛星細胞による筋線維修復過程の関連性に着目し、筋再生を担う細胞間相互作用の解明を試みる。本研究により得られた知見は、加齢や代謝異常に起因する筋再生の破綻についての理解を深め、新たな治療標的分子の同定につながることが期待される。
|
研究成果の概要 |
加齢による骨格筋の減少(サルコペニア)は、筋再生不全を背景として発症し、体力を低下させる大きな要因となる。損傷を受けた筋組織では、特異的な組織幹細胞(筋衛星細胞)を主体とした筋修復と炎症・炎症収束とが生じており、筋再生にはそれらが適切に制御されることが必須であるが、その制御機構の実態は未解明である。本研究では、シングルセル解析を基盤に、筋衛星細胞とマクロファージが相互に連携しながら筋再生を制御する分子機構を時空間的な視点から解析することを試みた。本研究により得られた知見は、加齢や代謝異常に起因する筋再生の破綻についての理解を深め、新たな治療標的分子の同定につながることが期待される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サルコペニアは体力や身体機能の低下を招き、高齢者の Quality of Life を低下させる。その予防・治療法の開発は本邦において急務の課題である。本研究では、筋衛星細胞とマクロファージとで交わされる時空間的な制御機構に焦点を当てながら、この課題解決を試みた。本研究により得られた知見は、骨格筋組織再生不全に起因する現象についての理解を深め、新たな治療標的分子の同定につながることが期待される。
|