研究課題/領域番号 |
19K20182
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
市原 克則 鳥取大学, 医学部, 助教 (50710711)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 銅 / 肥満 / 糖尿病 / 脂質代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
血中銅濃度はヒト糖尿病患者において上昇しており、糖尿病の発症・進展に寄与している可能性がある。しかし、肥満糖尿病病態における銅上昇の機序、および脂肪組織機能異常に伴う体重増加と耐糖能異常に対する銅低下の寄与は明らかではない。そこで申請者は、銅濃度制御による脂肪組織異常改善のメカニズムを解明し、糖尿病病態と銅代謝の関連性を明らかにする。これにより、新規機序による抗肥満薬開発のための基盤の形成が期待される。
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研究成果の概要 |
これまでに肥満糖尿病患者の血清銅濃度が上昇していることが示されているが、銅への介入による肥満糖尿病の予防・治療への効果とそのメカニズムは未解明である。本研究では、高脂肪食誘発性肥満マウスの肥満および脂質代謝に対する銅キレート剤の効果を評価した。本知見は、銅のキレート剤が肝臓の脂質代謝の変化を介して、肥満糖尿病の発症の予防に寄与することを明らかにしたものであり、この研究結果は銅への介入が肥満糖尿病の予防・治療に有効である可能性を示唆するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は肥満病態での銅の代謝の変化の可能性と、必須微量元素である銅と脂質代謝の関連を明らかにしたものであり、銅の生体内での意義のさらなる解明に寄与するものである。さらに実験動物モデルを用いて、銅への介入が肥満糖尿病の予防・治療に有効である可能性を示すことができたため、本知見を応用することで、将来の新規の肥満・糖尿病の治療薬の開発に繋がる可能性が考えられる。
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