研究課題/領域番号 |
19K20186
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
山口 桃生 静岡県立大学, 薬学部, 助教 (30804819)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 非アルコール性脂肪肝炎(NASH) / 肝星細胞 / 肝線維化 / アデノシン受容体 / アデノシン動態 / 肝実質細胞 / Prostaglandin E2 / NASH / プロスタグランジンE2 / アデノシン受容体阻害 / 非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD) / 肝星細胞(HSC) / プロスタグランジンE2(PGE2) / アデノシン(adenosine) / mRNA-seq / アデノシン |
研究開始時の研究の概要 |
肥満人口の増加に伴い、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の患者数は年々増加しているが、一部の患者では、さらに、NAFLDから予後不良なNASHへと進行する。この進行は不可逆的であり、その予後不良を決定づける重要な因子は肝線維化である。興味深いことに、NASHへと進行する(肝線維化する)患者は一部であり、進行しない(肝線維化しない)患者も多く存在する。すなわち、NASH進行にはトリガーとなる何らかのシグナルが存在し、それを同定することがNASHの予防法・治療法への応用につながると考えられる。本研究では、トリガー刺激を同定し、NASHの予防法や治療法への応用につながる基盤的知見を得る。
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研究成果の概要 |
本研究では、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)から線維化を伴う非アルコール性脂肪肝炎(NASH)への進展の際に、肝実質細胞でのアデノシン産生酵素や分解酵素などのアデノシン動態関連分子の発現が変動することで、細胞外アデノシン量が増加し、HSCの活性化を促進させる可能性が示された。本研究成果により、炎症時での肝臓内のアデノシン動態の変化がNASH進展のトリガー刺激となる可能性が示され、NASHの予防および治療法への応用に繋がることが期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満人口の増加に伴い、NAFLDの患者数は年々増加しているが、一部の患者では、さらに、NAFLDから予後不良なNASHへと進展する。NASHの予防・治療法はいまだ確立しておらず、NAFLDからNASHへと進展する原因も不明である。本研究では、NASH進展の原因として肝臓内のアデノシン動態変化を見出した。本研究成果よりNASHの予防および治療法への応用が期待できる。
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