研究課題/領域番号 |
19K20188
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
津嘉山 泉 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (30823249)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 慢性炎症 / 植物ステロールジオスゲニン / 抗炎症効果 / シクロオキシゲナーゼー2 / ジオスゲニン / 慢性炎症予防 / PGE2合成系酵素 / 生理活性脂質 |
研究開始時の研究の概要 |
ω6脂肪酸アラキドン酸代謝産物のプロスタグランジン(PG)E2は、炎症を誘導する生理活性脂質である。これまでに申請者らは、主要な慢性炎症誘導因子PGE2合成系を標的とした、食品機能性の探索を行ってきた。本研究では、植物由来成分ジオスゲニンの機能性について、PGE2合成系抑制効果に焦点を当て、その作用機序の解明と慢性炎症予防効果の解析、ならびに安全性の検証を目指す。ジオスゲニンの慢性炎症予防効果の科学的根拠と、食品としての安全性が明示されることにより、健康長寿に貢献できる新規食品機能性成分としての応用が期待できる。
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研究成果の概要 |
植物由来成分ジオスゲニンの生理活性脂質プロスタグランジン(PG)E2合成系酵素の抑制効果に焦点をあて、その作用機序の解明と、炎症性疾患への効果ならびに安全性の検証を行った。ジオスゲニンは、グルココルチコイド受容体を介してPGE2合成系酵素のシクロオキシゲナーゼ(COX)-2と膜結合型PGE合成酵素(mPGES)-1の発現を抑制することが示された。また、肝炎モデルマウスにおいて、マクロファージ特異的に両酵素の発現を抑制することで、肝臓の炎症を抑えることを見出した。一方で、ジオスゲニンは、血管内皮細胞のPGE2合成系には影響せず、心血管系への副作用を回避し、抗炎症効果を有することが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過剰なプロスタグランジン(PG)E2産生が、様々な病態の基盤になることから、疾病に関わるPGE2合成を抑制する食品機能性を探索し、科学的に実証することを目指している。本研究成果は、植物ステロールジオスゲニンの炎症性疾患への効果を示すことで、新規食品機能成分として健康長寿延伸に寄与できると考える。
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