研究課題/領域番号 |
19K20190
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 淑徳大学 |
研究代表者 |
雀部 沙絵 淑徳大学, 看護栄養学部, 准教授 (00614364)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 朝食欠食 / エネルギー配分率 / 推定エネルギー必要量 / 身体活動量 / 若年期 / エネルギー摂取量 / 若年成人 / 分割朝食 / 朝食エネルギー摂取量 / 若年者 / 食習慣 / 栄養指導 |
研究開始時の研究の概要 |
若年者の朝食欠食率は過去10年以上男女ともに改善されておらず、実効性の高い朝食スタイルの提案が急務である。しかし、朝食として摂取すべきエネルギー量は、1日に摂取する全量のうち最低限何%以上であることが望ましいか、その下限値について未だ国際的にも明確な結論が出ていない。そこで本研究では、朝食でどれだけのエネルギー量を摂取すれば、1日のエネルギー・栄養素摂取量の不足や、身体活動量・作業能力の低下を防ぐことができるのかを明らかにする。さらに、習慣的朝食欠食者に対して、朝食に必要なエネルギー量を明示した栄養指導を実施することにより、栄養素摂取量の適正化やパフォーマンス向上がみられるかを検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、最低限どれくらいの朝食量が必要か、について栄養素摂取量と身体活動量の面から検討した。朝食のエネルギー摂取量が少ないと1日の身体活動量が少なく、1日に必要なエネルギー・栄養素の摂取量が不足する可能性があり、若年期では少なくとも推定エネルギー必要量(EER)の20 %の朝食量を目指すべきであると考えられた。朝食摂取習慣の無い人が最初からEER20 %を満たす朝食摂取を目指すことへの負担が大きい場合には、分割朝食(EER20%を午前中に2回に分けて摂取)が選択肢の一つとなり得る。また、より少量(EER10 %)の朝食であっても一部の栄養素を補うためには有用である可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、国際的にも確立されていない「朝食の量的基準」を決める1つの根拠となる。若年期の朝食ではEER20 %を目指し摂取することが栄養摂取量の充足、身体活動量の維持のために有用と考えられたが、今後は小児・高齢期など異なるライフステージの対象者で同様の検討を行うことで、幅広い年代の日本人に推奨される朝食の量的基準を明らかにできる可能性がある。また朝食の摂り方として少量2回食も選択肢として考えられたことは、実現可能性が高まる知見であり、時間栄養学的視点から午前中のエネルギー摂取を高める効果について発展的に研究を展開することが可能である。
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