研究課題/領域番号 |
19K20207
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
小西 可奈 東洋大学, 食環境科学部, 助教 (40822185)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 食物繊維 / 食欲 / 食行動 / 腸内細菌 / イヌリン / 水溶性食物繊維 / 短鎖脂肪酸 / 摂食行動 / 抑制機能 / 脳報酬系 / 報酬系 / 認知・実行機能 |
研究開始時の研究の概要 |
肥満者・非肥満者において食物繊維摂取と摂食調節,特に脳報酬系による調節機能との関連を明らかにし,それらの関係に寄与する腸内細菌叢を探索する.さらに,肥満者・非肥満者それぞれの摂食行動調節に有効な食物繊維処方を明らかにする.肥満者・非肥満者各30名を対象に,食物繊維摂取が摂食行動を抑制するか否かを一過性,及び長期的介入により検討する.摂食行動は一般的に質問紙により評価されるが,認知機能評価法であるストループテストを改変し応用することで,食物への潜在意識と実行機能を合わせて客観的に評価し,肥満者の肥満関連行動に対する過小評価の問題を解決しようとする点が本研究の特徴である.
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研究成果の概要 |
肥満者・非肥満者において食物繊維摂取と摂食調節との関連を明らかにし、それらの関係に寄与する腸内細菌を探索することを目的とした。食物繊維の一種であるイヌリンの摂取が食行動・食欲に及ぼす影響を検証し、その介在メカニズムとして腸内細菌に着目し、イヌリン摂取による腸内細菌の変化についても検討した。 イヌリンを含む飲料の単回摂取は摂取210分後に自由摂食した食事の量を抑制することが明らかになったが、6週間のイヌリン粉末摂取による食欲・食行動への効果は認められなかった。腸内細菌組成によってイヌリンが食欲・食行動に及ぼす影響が異なるかさらなる検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食物繊維は摂食調節機構の正常化に寄与することが示唆されており、そのメカニズムとして腸内細菌が介在していることが考えられる。本研究では水溶性食物繊維であるイヌリンを用いた介入を行った。食物繊維の種類や腸内細菌組成等の腸内環境の違いによって食物繊維摂取の食欲抑制効果が異なるか否かを明らかにすることは、肥満の予防・改善を目的とした栄養処方を作成するためのエビデンス構築に役立つことが期待される。
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