研究課題/領域番号 |
19K20253
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 工学院大学 (2020-2022) 東京工業大学 (2019) |
研究代表者 |
坂野 遼平 工学院大学, 情報学部(情報工学部), 准教授 (30832521)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | IoT / Publish/Subscribe / オーバレイネットワーク / publish/subscribe / 分散システム / ルーティング |
研究開始時の研究の概要 |
pub/subメッセージングは、送受信者の間にbrokerと呼ばれる中継サーバを配置し、brokerがデータ内容に応じて受信者を動的に決定して、データを転送する仕組みである。送受信者は「誰と通信すれば良いか」を直接意識する必要が無く、データの生成や消費に専念できる利点がある。本研究では、多数のbrokerを連携させることでbrokerへの負荷集中を解消し、かつ、送受信者間のデータ中継を高速に処理することができる、低遅延な分散pub/subメッセージング技術を確立する。
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研究成果の概要 |
本研究では、低遅延な分散型Publish/Subscribeメッセージングの実現に向けて取り組みを行った。Publish/Subscribeメッセージングは、Brokerを介して情報交換を行う通信モデルである。高い即時性が求められる大規模システムへの適用を想定した場合、多数のBrokerを用いて負荷を分散させつつ、そのオーバヘッドにより生じる遅延を小さく抑える技術が必要となる。Broker間のマルチホップ転送の経路長削減、動的なトポロジの切り替え等の手法を提案し、シミュレーション実験等により、高いスループットを得つつ遅延を抑え得ることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、自律分散システムで用いられる著名なアルゴリズムを対象として転送経路長の短縮等を実現する手法を複数提案している。これらの改良手法は、本研究でターゲットとしたPublish/Subscribeメッセージングに限らず、様々な応用において役に立つ可能性がある。また、研究成果の社会還元の一手段として、研究過程で開発したソフトウェアを無償利用可能な形で一般公開しており、既に国内外において利用事例がある。
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