研究課題/領域番号 |
19K20256
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
柏崎 礼生 大阪大学, サイバーメディアセンター, 招へい准教授 (80422004)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エッジコンピューティング / SRv6 / レジリエンス / エージェントシミュレーション / 運用品質 / 経済的動機付け / エッジコンピューティング環境 / 情報ネットワーク / 行動変容 |
研究開始時の研究の概要 |
複数の組織や個人が計算機資源を提供し合うことにより構成されるエッジコンピューティング環境に着目し、高品質な運用を維持しながらこの環境を持続・拡大させるために、運用品質を根拠としたインセンティブの導入を提案する。提案手法をマルチエージェントシミュレーションを用いて評価するとともに、実際に広く使われるクラウド・コンテナ基盤における提案手法の設計と実装、および広域分散プラットフォームを用いた実環境における評価実験を行い、提案方法の有効性を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究は、サービス利用者やデータ提供源により近い場所に配置されたエッジコンピューティング環境における有効な運用品質向上手法を見出すことにある。エッジコンピューティング環境は遅延の低さがその特質の一つとして挙げられるが、それゆえにクラウドコンピューティング環境と比較するとき、計算機資源の集中と大規模化を期待することが難しい。運用品質の維持・向上に伴う経済的な動機付けを与えた時、どのような条件において、運用品質の維持と向上が図られるかをエージェントシミュレーションを用いて評価を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エッジコンピューティング環境に計算機資源やネットワーク資源を追加すると、利用可能な計算機資源あるいはネットワーク帯域が増大する。しかし運用品質の観点で述べると、耐障害性が増大することで運用品質が向上する。この運用品質の向上を定量化する必要があり、サービスレベル合意に基づく確率論的な耐障害性指数を提案した。分散システムを構成する要素のトポロジと、サービス維持に必要な制約条件を与えることにより、定量的な数値としての指数を得ることができるため、計算機資源やネットワーク資源の追加による投資対効果を定量化することができる。
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