研究課題/領域番号 |
19K20260
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
大越 匡 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (00791120)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | ユビキタス・コンピューティング / 情報通知 / アテンション・マネージメント / 通動 / behavification / 通動・通感 / 情報提供基盤 / 限定合理性 / 情報基盤 / プッシュ通知 / 情報提示 |
研究開始時の研究の概要 |
近年のユビキタス・コンピューティングにおいて、ユーザは大量の情報をプッシュ方式で受信する。「割り込み」によりユーザの注意は消費され、操作ミスや生産性低下等様々な影響が発生する。今後より増加する情報に対し、通知の形式やタイミング調節等の既存手法を超えた新しい解が望まれる。本研究は、有限の注意資源を保全しユーザの行動を促進する全く新しい手法として、ユーザに”知らせ”ず行動に直接作用する「通”動”」手法の実現性と有効性を明らかにする。適用分野や要件を明らかにし、モバイル・ウェアラブル環境上に通動情報基盤と実証アプリケーションを構築する。評価実験を通じ注意負担の軽減と目的行動の促進度合等を評価する。
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研究成果の概要 |
近年のユビキタス環境においてユーザは、多種多様な機器、サービスからの多量のプッシュ通知型情報提示に囲まれている。通知による人間の注意への割り込みは、操作ミス増加や生産性低下等多くの悪影響が報告されている。本研究では通知を用いて知らせずに、より直接的にユーザの行動に作用する「通動」の概念について、その実現可能性と有効性解明に取り組んだ。ユーザが通動を自ら許可しやすいアプリケーション種別やシナリオ、システムへの要件を明らかにし、また視覚、時間感覚、情動伝染効果など複数の通動概念を実装し有効性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人間が受信する情報が増えつづける現在のコンピューティング環境において、人間の注意資源の消費削減は大きな課題でありタイミング、モダリティ等調節する既存研究が行われてきた。本研究は「知らせ」ずにより直接的に行動に作用する通動の概念を提案しその実現可能性と有効性を明らかにした。国際論文誌論文1本、国際会議論文1本、国内研究会報告2本を発表して、国内/国際的に研究成果が評価された。情報過多と人間の注意資源の不均衡に関する問題は、社会の人々のコンピューティング環境における問題として深刻さを増しており、その新しい解決手法として応用分野は広く意義深い。
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