研究課題/領域番号 |
19K20264
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
松園 和久 国立研究開発法人情報通信研究機構, ネットワークシステム研究所ネットワーク基盤研究室, 研究員 (90751074)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ICN / IoT / Mobility / CCN |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、今後更なる発展が見込まれるIoTのモビリティ通信に着目する。情報指向ネットワーク技術を応用することで、データ送信ノード及び受信ノード双方のモビリティ通信の高信頼化と効率化を実現可能な通信技術を開発する。シミュレーションによる評価だけではなく、実機実装を行い、実ネットワークを用いた検証と評価により本研究の妥当性と優位性を示す。
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研究成果の概要 |
本研究では、情報指向ネットワーク技術(ICN)を応用することで、モビリティ通信の高信頼化と効率化を行える通信技術の検討を行った。成果として、ICN通信の特徴の一つであるネットワーク内キャッシュに符号化技術を組み合わせるとともに、受信者の移動性を考慮したデータリクエスト転送方式の検討を行い、受信者モビリティ通信機構の提案及びその効果を確認した。更に、ICNを応用したモビリティ通信の効果的な検証及び開発を行うためにはより柔軟かつ現実的な検証が行える環境が重要であるため、実ネットワークとシミュレータ上のネットワークが連携したICN通信プロトコルの通信検証環境の検討及び構築を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
様々な移動デバイスによる通信を活用したIoTサービスの多様化が予想される。大抵のIoT通信では、任意ホストとの通信が主目的ではなく、必要となる情報やデータの共有・取得・活用が重要となる。このような環境下では、従来のホストセントリックなIPアドレスを用いた通信を用いた場合、通信がサーバへ集中し高信頼かつ効率的な情報・データの配信及び収集が困難となり得る。本研究では、情報指向ネットワーク技術を応用したデータセントリックな通信を提案し、効果的な受信者モビリティ通信を行えることを示した。この知見は、モビリティ通信技術の更なる高度化、並びに将来的に様々なIoTサービスへの応用に期待できる。
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