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航空機離着陸時の非定常乱流LESに向けた安定かつ超高次精度な非構造格子法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K20288
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分60100:計算科学関連
研究機関立命館大学

研究代表者

淺田 啓幸  立命館大学, 理工学部, 助教 (00822800)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2019年度)
配分額 *注記
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード数値流体力学 / 高次精度非構造格子法 / large eddy simulation / エイリアシングエラー
研究開始時の研究の概要

本研究では、離着陸時の航空機まわり非定常乱流をlarge eddy simulation (LES)で高精度かつ安定にシミュレーションするために、低エイリアシングエラーで超高次精度(空間8次精度)な非構造格子法(特にDG法)の開発を行う。研究の鍵は、DG法におけるエイリアシングの発生原理を解明し、削減手法を開発することにある。新しい試みとして、従来からある不十分な計算格子数で発生する計算格子エイリアシングに加えて、不十分な数値積分精度で発生する数値積分エイリアシングもあると考え、2つのエイリアシングの根本的な発生原理解明と削減手法開発を適材適所に行う。

研究実績の概要

離着陸時の航空機まわり非定常乱流をLESにより高精度にシミュレーションするため,超高次精度DG法の低エイリアシング化(安定化)を目指した.不十分な計算格子数で発生する計算格子エイリアシングに加えて,不十分な数値積分で発生する数値積分エリアシングも新たに考え,それらを個別に削減することを考えた.研究計画では,まず混合積分のアイデアで数値積分エイリアシングの削減を予定していたが,混合積分では二つのエイリアシングのどちらに削減効果があるのか明白にできないと考えた.そこで予定を変更し,計算格子エイリアシングの発生原理を明白にするため,超高次精度DG法に対する理論フーリエ解析を行った.エイリアシングを考慮したDG法の理論フーリエ解析は本研究が初の試みである.1次元正弦波移流問題の数値実験結果を再現することでフーリエ解析結果の妥当性を確認しながら解析を行った.その結果,有限差分法で発生するような基本的なエイリアシング以外にも,高次精度実現のためセル内自由度を導入したが故に発生する,DG法固有の自由度エイリアシングがあると判明した.これは,セル内自由度を導入しているにも関わらず,低波数の波に対しても発生する.また,DG法の全てのモードに対して均一に発生するエイリアシングであることが分かった.数値積分で用いる積分点数の自由度エイリアシングへの影響を検証すると,ほとんど影響がなく数値積分エイリアシングとは関係が薄いことが判明した.すなわち,自由度エイリアシングの低減に混合積分は有効でない.また,自由度エイリアシングの低減方法を1次元正弦波移流問題の範疇で検討したところ,初期条件のモードへの高精度投影により大幅に低減できると分かった.LESでは初期から複雑な流れになることはなく,この方法は実用的でないが,その削減原理をより明らかにすることで実用的なエイリアシング低減方法も可能と言える.

報告書

(1件)
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Dispersion and dissipation analysis for unphysical modes of high-order discontinuous Galerkin methods2020

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Asada
    • 雑誌名

      AIAA Scitech 2020 Forum

      巻: -

    • DOI

      10.2514/6.2020-1317

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] Dispersion and dissipation analysis for unphysical modes of high-order discontinuous Galerkin methods2020

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Asada
    • 学会等名
      AIAA Scitech 2020 Forum
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 高次精度DG法における非物理的モードの挙動2019

    • 著者名/発表者名
      淺田啓幸
    • 学会等名
      第51回流体力学講演会/第37回航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 高次精度DG法におけるエイリアシングの理解2019

    • 著者名/発表者名
      淺田啓幸
    • 学会等名
      第33回数値流体力学シンポジウム
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2021-01-27  

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