研究課題/領域番号 |
19K20329
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
永谷 直久 京都産業大学, 情報理工学部, 准教授 (10636418)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 能動的嗅覚 / 嗅覚ダミーヘッド / 鼻孔間距離 / 行動軌跡計測 / 嗅覚知覚 / 上気道モデル / 3Dプリント / 流体可視化 / 軌跡計測 / ニオイ源定位 / 移動軌跡計測 / ヒューマンインタフェース / 感覚拡張 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,ユーザの身体動作に合わせて左右の鼻孔間距離を変化させ,吸気が嗅覚受容器に到達するまでの時間的空間的な制御を行うことで,能動的嗅覚の知覚ダイナミックレンジを拡張する手法を確立することを目的とする. 研究目的を達成するために,身体の中でも自由度の高い両腕先端からの吸気や,頭部運動に基づいて主たる吸入領域を変化させる装置の開発を行う.さらに,開発したシステムを用いた能動的な嗅覚探査におけるニオイ源定位に関する知覚特性の評価を行うことで,ニオイ源定位における鼻孔間距離に着目した嗅覚知覚メカニズムの解明と,能動的嗅覚による嗅覚インタラクションの基盤構築のための基礎的な知見を得る.
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研究成果の概要 |
ヒトの匂い源探査行動における鼻孔間距離の影響を明らかにすることを目的に研究を行った。探査行動の移動軌跡解析からは、鼻孔間距離が狭いほうがニオイ源の追跡をしやすい傾向があることが示唆された。Covid19の蔓延により被験者を用いた実験が困難になったため、鼻孔位置及び鼻腔形状が呼吸に伴う匂い物質の伝搬にどのように関わるのかを明らかにするための嗅覚ダミーヘッドの開発に研究方針を転換した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
十分な研究成果は得られなかったが、人間の鼻の形状がニオイの知覚やニオイ源の探査行動にどのように影響するのかに取り組んだ成果は、VR空間内でのニオイ提示に援用できる。また、研究方針を転換して開発を進めている嗅覚ダミーヘッドの開発により、メガネが曇りにくいマスクや香りがわかりやすくなるグラスなどの開発に貢献できると考えている。
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