研究課題/領域番号 |
19K20341
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分61030:知能情報学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
亀甲 博貴 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教 (50827524)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 自然言語処理 / コーパス / ゲームAI / ゲーム解説 / 音声認識 / 対話 / 自然言語生成 |
研究開始時の研究の概要 |
課題解決を目的とした人工知能技術の発展は目覚ましく,多くの分野で人間の性能を上回る報告がされており,今後人間を上回る分野は更に多くなることが期待されている.本研究の目的は,そのような高度な人工知能技術に人間が教わるための構成要素を明らかにすることである.本研究では特に将棋の解説を対象として,ゲームのプレイヤであるユーザが人間の実力を上回ったコンピュータプレイヤに将棋を教わるための感想戦支援システムを構築する. 提案システムは音声対話システムを介してユーザの質問内容を同定し,解説生成システムによって質問に対する適切な解説文を生成し出力することで人間同士の感想戦を支援する.
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研究成果の概要 |
本研究は音声対話によって将棋の感想戦を支援するシステムの構築を目指したものである. 提案システムは音声認識モジュールと解説文生成モジュールからなる.音声認識モジュールはKaldiおよびWhisperをもとに将棋解説文への分野適応を行うことで将棋テキストに対しての性能改善を図った.これによって音声で受け取る質問文をテキストに変換し,これと現在の盤面を入力として解説文生成を行うことで質問応答を実現し,将棋の感想戦を音声対話によって支援する.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年のAI研究により,様々な分野において特定タスクを解くAIモデルは人間エキスパートの性能を上回っており,性能とコストの両面でAIモデルを活用する機会が増えている.これらのモデルの出力を人間が手本として学ぶ例も見られるが,その出力を説明することができれば人間にとって理解が容易になり学習の効率化が期待できる.本研究は将棋の解説を題材に説明の提示が可能であることを示し,説明を人間に提示することの有効性を示す.
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