研究課題/領域番号 |
19K20356
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分61040:ソフトコンピューティング関連
|
研究機関 | 久留米工業高等専門学校 |
研究代表者 |
古賀 裕章 久留米工業高等専門学校, 制御情報工学科, 准教授 (10807861)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 形状分類 / 眼底 / 自己組織化マップ / 規格化 / 医用画像処理 / 脳卒中リスク推定 / 動脈硬化診断 / 深層学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,形状分類を用い,眼底画像から脳卒中リスクを推定する手法を開発する. 眼底は,人体で血管を直接観察できる唯一の部位であり,眼底の血管における動静脈交叉部の静脈の形状から,脳卒中リスクを推定可能である.しかしながら,交叉部の静脈形状の評価は,基準を決めることが困難であり,定量化されていない. 申請者は,特定の特徴量を用いずに,自己組織化マップという手法を用いて,形状そのものを分類することで,交叉部の静脈形状の定量評価を目指す. 交叉部の静脈形状の定量評価が実現できれば,検査時の脳卒中リスクのみでなく,患者個人の脳卒中リスクの経年変化を追跡でき,治療効果の評価や将来のリスク予測が可能である.
|
研究成果の概要 |
眼底は,人体で血管を直接観察できる唯一の部位であり,眼底の血管における動静脈交叉現象の程度から,脳卒中リスクを推定可能である.しかしながら,動静脈交叉現象の程度の評価は,基準を決めることが困難であり,定量化されていない.そこで,自己組織化マップにより形状そのものを分類し,それにより得られた形状データを基準として,動静脈交叉現象の程度の定量評価を行った.さらに,評価結果の類似度を2次元マップで可視化することで,経年変化の追跡に繋げた.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した診断支援システムは,曖昧であった診断基準や医師の経験に基づく総合的な診断をソフトコンピューティング理論を用いてシステムに取り込んだものであり,従来の古典的な信号処理,画像処理では実現できなかったものである.本システムにより,動脈硬化重症度が定量評価及び可視化されるため,治療方針が立てやすくなった.また,本システムにより動脈硬化の定量評価が可能になったことにより,脳卒中だけではなく脳血管障害との関連が示唆されている認知症の解析にも活用が期待される.
|