研究課題/領域番号 |
19K20376
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分61050:知能ロボティクス関連
|
研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
長谷川 孔明 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30816210)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | ヒューマンロボットインタラクション / Human Agent Interaction / ヒューマンエージェントインタラクション / 向社会的行動 / 三項関係 / 相互主体性 / 相互適応モデル |
研究開始時の研究の概要 |
人同士は自己の主体を押し出しながらも相手の主体を受け入れる〈相互主体的な関係〉のなかで生きている。一方、人と機械やロボットの関係は、人が一方的に機械に要求を押し付け実行させることがほとんどである。本研究では、人とロボットの間でも〈相互主体的な関係〉を築くことを目指す。具体的には、人に合わせて挙動を変化させて調整していく相互適応モデルを拡張し、人に合わせるだけではなくロボット側からも自己を主張する、「能動性を含んだ相互適応モデル」を構築する。これにより、人からロボットに一方的に命令する関係ではなく、人とロボットの間で互いに委ねあいながら何かを成し遂げる関係の構築を目指す。
|
研究成果の概要 |
本研究では、人とロボットの間で〈相互主体的な関係〉を築くことを目指す。人と視線を交わし並んで歩くロボット〈Walking-Bones〉を用いてフィールドワークを行った。ロボットの周囲で一緒に歩く子供たちの様子をビデオで撮影し、行動分析を実施した。 分析の結果、高学年は離れた距離からロボットを観察し、低学年はロボットに近づき接触を伴う行動が多く見られることが明らかとなった。また、子供たちがロボットの頭をなでたり、ロボットの進路にある障害物を移動させるなどの行動が多く見られた。これらの他者を思いやる行動は向社会的行動と呼ばれ、相互主体的な関係を築く上での重要な要素であると考えている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人同士は自己の主体を押し出しながらも相手の主体を受け入れる〈相互主体的な関係〉のなかで生きている。一方、人と機械やロボットの関係は、人が一方的に機械に要求を押し付け実行させることがほとんどである。本研究では、人とロボットの間でも相互主体的な関係を築くことを目指す。本研究の結果では、子どもたちからロボットを思いやる向社会的行動が観察された。また、子供の学年により向社会的行動の種類が変わることも明らかとなった。これらの分析結果は相互主体的な関係を築く上での重要な要素であると考えている。
|