研究課題/領域番号 |
19K20392
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
横田 悠右 国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター, 研究員 (10710593)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 仮想空間 / 脳波 / 事象関連電位 / 実環境計測 / フィードバック関連陰性電位 / P300 / virtual reality / VR |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,VR空間と完全に時刻同期できる脳波計測システムを開発し,ユーザが高いモチベーションでVRコンテンツを体験中の注意やエラー,恐怖といった脳活動に関する事象関連電位を解析することである.VR空間の活用は,ユーザをコンテンツに対して夢中にさせることができる.こうしたヒトが自ら積極的にコンテンツに対して高いモチベーションを抱いた状態こそ,ヒトの本質的なリアルな行動状態であり,我々が解き明かすべき脳活動である.
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研究成果の概要 |
本研究では,VR(仮想現実)空間において発生するイベントとその時の脳活動データを完全に同期させるためのシステム開発を行い,様々なVR体験を行っているときの脳波を計測した.VR空間と脳波計のデータの時刻は,情報通信研究機構が保有するワイヤレス同期システムを応用した.このシステムによりVRデバイスと脳波デバイスから取得できるデータをミリ秒以上の精度で同期することに成功した.そして,研究課題として,VR空間におけるシューティングゲームを用いたエラーに関する脳活動,VRホラーゲームを用いた恐怖に関する脳活動等のVRの特性を生かした実験テーマから脳活動に関する新たな知見を得ることに成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
VR空間は,プログラム製作者が自由に世界を構築することが可能であり,往々にしてユーザを実世界では体験することができない非現実的な世界へと誘う.このようなVR空間では,ユーザは高いモチベーションをもって様々な体験を積極的に行う.そのため,ヒトが高いモチベーションで積極的に課題に接しているときの脳活動を明らかにするため,VR空間を用いた脳波計測システムの開発を行った.これまでの主に実験室で計測された非現実的な環境における脳活動ではなく,高いモチベーションをもって課題に取り組んでいるリアルな脳活動を計測できたことは非常に学術的にも社会的にも意義がある.
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