研究課題/領域番号 |
19K20393
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分62010:生命、健康および医療情報学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大森 亮介 北海道大学, 人獣共通感染症国際共同研究所, 准教授 (10746952)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 感染症疫学 / 数理モデル / 感染症 / 理論疫学 / HIV / 性感染症 |
研究開始時の研究の概要 |
HSV-2、淋病、クラミジア、梅毒といった入手のしやすい主たる性感染症の有病率の組み合わせからHIVの流行を予測する方法の確立の為に、性感染症間での流行動態の相関を数理モデリングにより検証する。また、性感染症間の流行干渉の流行動態に与える影響を数理モデリングにより解析する。得られた知見をもとに統計モデルを作成し、世界各国の実疫学データによるHIV流行予測手法の検証を行い、その精度を検証する。
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研究成果の概要 |
性感染症の流行の関連性についての理解はこれまでに十分にされておらず、また、性感染症の流行リスクについても性接触ネットワークが複雑でかつ計測困難なことから十分にされていなかった。そこで、性接触ネットワーク上で流行する複数の性感染症の流行を記述した数理モデルを用いて性感染症(HIV、HSV-2、淋菌、クラミジア、梅毒)の流行を解析した。これにより、性感染症により性的接触ネットワークとの関係性は異なっており、この異なりにより性感染症同士の流行の関連性は複雑になっていることが明らかになった。また、特にHIVの流行リスクに対して他の性感染症の流行は指標となり得る事がわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
性感染症の流行の特徴の一つとして感染リスクは人により大きく異る事があり、流行の制御のためには、感染リスクが高い集団を見つけ出し介入することが必要である。性感染症の感染リスクは性行動に起因するが、性行動の計測は一般的には困難であり、高リスクである集団を見つけ出すことが難しい。本研究は、性感染症の感染リスクを性行動の計測を介さず性感染症の流行から高リスク集団を見つけ出す手法の確立に貢献した。
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