研究課題/領域番号 |
19K20424
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
山本 真一 自治医科大学, 医学部, 教授 (50438636)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 気管支鏡 / シミュレーター / eラーニング / e-learning / 気管支鏡検査 / シミュレーション教育 / 医学教育 |
研究開始時の研究の概要 |
2019年:まずeラーニング教材の作成を行うと同時に、気管支鏡経験者によるトレーニングプログラムより得られた数値をもとに標準値を決定していく。決定しだいカリキュラムに基づき修練者のトレーニングを開始し、結果と標準値とを比較検討する。 2020年以降:年間約20名の修練者が見込まれる。適宜トレーニングプログラムの結果を検討し、練習回数の推定や学習進捗の傾向分析を行い、それに基づいた修練者のタイプを分類し、タイプ別の必要練習回数等を予測提示する。検討結果は日本医学教育学会や日本呼吸器内視鏡学会などの関連学会で報告する。
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研究実績の概要 |
本研究では、まずシミュレーターを用いて自動算出された値を術者の習熟度別に検討することにより、シミュレーター使用時の到達すべき適切な目標を設定することであった。2019年度は気管支鏡検査経験者にシミュレーターを使用してもらい検査時間、内視鏡移動距離、衝突回数の基準値を作成することができた。しかしながら、コロナウイルス感染流行にともない、経験者からのデータ収集に遅延を生じた。また、当初はこれらに関するデータを2020年日本呼吸器内視鏡学会学術集会にて発表する予定であったが、コロナウイルス感染のまん延により紙上開催となったため、充分な報告ができていなかった。 続いて、eラーニングとシミュレーターを用いた修練により設定された目標値に達するにはどの程度の練習が必要かを調べることにより、修練医の効率的な練習法を確立することを目的とした。2020年度はそれに先立ち、e-learningを用いた自己学習を促すための資料を作成し、修練医がトレーニングできる環境を整えた。その後に実際のトレーニングを開始したが、2020年度はコロナウイルス感染のまん延により、修練医の練習調査が思うように進まず、研究計画に遅延が生じている状況であった。その後は感染対策を充分におこなった上でトレーニングを再開しており、ある程度のデータ収集が可能となったため、本研究の成果を2021年6月に行われた第44回日本呼吸器内視鏡学会学術集会で中間報告を行い、最優秀演題賞を獲得した。 コロナウイルス蔓延の影響で充分なデータ取得には至らない状況であるため、引き続き研究が必要と考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナウイルス感染症まん延にともない、学術集会への参加がしにくい状況であった。オンライン開催やハイブリッド開催のなか、充分な情報収集や結果報告ができていない。 また、実際のトレーニングからのデータ収集も、密を避ける必要があったことより、当初の予定どおりには進んでいない状況であった。しかし、最近では感染対策を充分に行うことにより、修練者のトレーニングを再開している。本研究で2021年度はじめまでに収集したデータは、2021年度日本呼吸器内視鏡学会学術集会で結果を発表し最優秀演題賞を獲得したが、いまだ十分なデータ取得には至らず、引き続きデータ収集と解析が必要と考えている。
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今後の研究の推進方策 |
コロナウイルス感染対策を行いつつ、トレーニングのデータ収集をさらにすすめ、2023年度には論文として報告する予定である。さらに、今後予定されている国際学会(Asian Pacific Congress of Bronchology and Interventional Pulmonology またはWorld Congress of Bronchology and Interventional Pulmonorogy)でも報告を検討している。
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