研究課題/領域番号 |
19K20425
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
中山 雅之 自治医科大学, 医学部, 准教授 (50406138)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 気管支鏡検査 / 3Dプリンター / 気管支内視鏡 / 3Dプリンター / シミュレーション / 気管支鏡 / 教育 |
研究開始時の研究の概要 |
気管支鏡検査において、ファイバー先端を肺野末梢病変まで誘導する技術は熟練を要する。末梢気管支は患者毎に分岐が異なるため、気管支鏡のトレーニングを行うにはテーラーメイドモデルが必要である。本研究は、低価格3Dプリンターとゴムライク樹脂を用いて患者の気管支模型を個別造形し、気管支鏡検査前に若手医師を対象とした気管支鏡シミュレーション研修を行い、その後実際の気管支鏡検査を実施する。実症例に基づいた若手医師の気管支鏡技術研修を可能にすると共に、肺癌診断率の向上に貢献すると考えられる。
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研究実績の概要 |
低価格3Dプリンターで末梢気管支の造形を行い、若手医師を対象として、シミュレーショントレーニングを行ってきた。 ①若手呼吸器内科医師に対して、気管支鏡検査の基本手技トレーニングを行った。まず気管支鏡の基本操作を覚えるために、ディスポーザブル気管支鏡を購入して、模型を使って基本操作のトレーニングを行った。続いて、世界気管支鏡学会が作成した評価テストであるBronchoscopy Skills and TasksAssessmentTool(BSTAT)を用いて、気管支鏡の基本手技確認テストを行い、さらに気管支鏡バーチャルシミュレーター(ORSIM)を用いて教育プログラムに沿った気管支鏡基本操作の研修を行った。 ②その研修終了後に、若手医師が末梢小型肺癌の診断を目的とした気管支鏡検査の術者を担当した。対象患者は、本研究の同意が得られ、2019年度に気管支鏡検査を受ける末梢肺癌疑いの患者とした。同検査の前に、胸部CT画像再構築ソフトを用いて仮想気管支鏡画像を作成し、肺病変の位置を確認した。主要評価項目として1)肺癌診断率、副次評価項目として2)ファイバーを病変付近の末梢気管支まで誘導する時間、3)全体の検査時間、4)アンケートによる患者の苦痛度を評価した。苦痛度は、日本呼吸器内視鏡学会が作成した苦痛評価アンケートを用いて、数値化して評価した。 現在、新しい気管支モデルを造形して,さらに症例の蓄積を行うところである.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
気管支鏡検査の検査数を80例予定しているが、進行が遅れている。 またCOVIDの影響で企業との打ち合わせ、3Dモデル造形の開発が遅延していたが、今年になって再度話を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き低価格3Dプリンターで末梢気管支の造形を行い、若手医師を対象として、シミュレーショントレーニングを行っていく予定である。 さらに3D造形の精度を上げる予定である。
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