研究課題/領域番号 |
19K20426
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
中山 祐貴 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 講師(任期付) (80761569)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 議論遂行能力育成 / 議論事例 / ソーシャルメディア / 情報視覚化 / 教育工学 / 有用事例抽出 |
研究開始時の研究の概要 |
PBLなどの多くの学習活動において議論を行う機会が増加しており,その遂行能力育成の重要性が高まっている.PBLでの議論は,自らの調査結果を他のメンバと共有し,課題解決に向けて行うべき作業を検討するものであり,全体成果に影響を与える重要な存在である.本研究では,議論経験の少ない初学者に対して「議論を遂行するための引き出し」を自ら醸成するきっかけとなる事例を与える育成手法を開発する.そのために,話題の類似する議論から発言の参考になり得る事例抽出,発言の繋がりから議論構造抽出手法を開発する.これらの手法に基づいて,議論事例・手がかり示唆システムを開発し,議論遂行能力育成方法の新たな可能性を探る.
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研究成果の概要 |
PBLなど主体性の高い学習活動における議論は,全体成果に影響を与える重要な存在である.その能力を育成するためには,未熟者に議論経験を積ませるべきであるが,参考になる事例の準備困難性などの問題から,十分に行えない実情がある.本研究では,学生の興味に応じてソーシャルメディア上の議論事例を抽出し,経験の浅い学生が自ら実際の議論の様子を観察できるように視覚的に提示する手法を開発した.これらの手法に基づく支援システムを実装することで,身近な潜在ソースを活かした議論遂行能力育成の新たな可能性を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
議論経験の積み重ねの重要性が指摘されていたが,参考となり得る事例準備の負担から,これまで困難であった「議論経験を自ら醸成するきっかけとなる事例を示唆する育成方法」を可能とする教育支援充実の意義を有する.
また,学習者の議論経験の不足から生じる問題と,現実的な制約下で有用議論事例を提示する支援の困難さ,という二重構造の課題に対して,身近な潜在ソースを活用し得る形で議論遂行能力育成に挑戦する本研究は,教育工学研究の新たな可能性を提示する意義を有する.
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