研究課題/領域番号 |
19K20445
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
高尾 信太郎 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球システム領域, 主任研究員 (80767955)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 植物プランクトン / 南大洋 / 炭素循環 |
研究開始時の研究の概要 |
春季から夏季の氷縁域で大増殖した植物プランクトンは、沈降過程によって表層で固定した二酸化炭素を中深層へ輸送するとともに、食物連鎖を通じて南極海の豊富な生物量を支えていると考えられるため、南極海の物質循環研究や生態系研究を進める上で重要である。 本研究では、耐氷型漂流系に設置した複数のセンサーを用いて、研究の空白域である海氷融解期の植物プランクトン分類群の違いが鉛直的な炭素輸送効率に及ぼす影響の解明を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では、海氷融解期の植物プランクトン分類群(珪藻類、ハプト藻類、緑藻類など)の変化が鉛直的な炭素輸送効率に及ぼす影響を明らかにすることを最終的な目的としている。2023年度は昨年度取得した高速液体クロマトグラフィ(HPLC)植物色素サンプルおよび多波長励起蛍光光度計による蛍光スペクトルデータの分析および解析を実施し、色素組成推定モデルのパラメータ調整を実施した。また過去に取得した耐氷型漂流系の時系列データの解析を進めると共に、多波長励起蛍光光度計の蛍光スペクトル情報から推定される植物プランクトン分類群の検証データを南大洋航海にて取得した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウィルス感染拡大の影響が緩和したことにより、植物プランクトン色素組成データ取得が当初の計画通り進んだことに加え、関連する耐氷型漂流系で取得した各種データ解析がおおむね順調に進んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
植物プランクトン色素組成推定モデルの検証を継続すると共に、耐氷型漂流系で取得した蛍光スペクトル情報に基づく植物プランクトン分類群の変化と炭素輸送効率への影響について解析を進め、関連成果の公表に向けた国内外の発表や論文執筆を行う。
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