研究課題/領域番号 |
19K20461
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分63040:環境影響評価関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
五味 良太 京都大学, 工学研究科, 助教 (30794284)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 薬剤耐性菌 / 腸内細菌科細菌 / ゲノム解析 / 河川 / 腸内細菌科 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、抗生物質が効かない細菌 (薬剤耐性菌)が世界規模で増加している。河川水といった環境水は、薬剤耐性菌や薬剤耐性遺伝子の拡散に寄与していると言われているが、その詳細はわかっていない。本研究では、河川水から単離した薬剤耐性腸内細菌科細菌の全ゲノム配列を決定して、保菌株や臨床分離株と比較することで、河川水が保菌や感染の原因となる薬剤耐性菌や薬剤耐性遺伝子の拡散に寄与している、という仮説を検証する。
|
研究成果の概要 |
近年、抗生物質が効かない細菌 (薬剤耐性菌)が世界規模で増加し、問題となっている。本研究では、河川水及び湖水といった環境水から単離したカルバペネム耐性腸内細菌科細菌 (CRE)の全ゲノム配列を決定して、解析を行った。本研究の結果、環境水中のCREは、今まで報告例の少ない様々なカルバペネマーゼ遺伝子 (FRI、GES-5、IMI、SFC、SFH-1)を保有することがわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、環境水中の薬剤耐性菌は、臨床現場では珍しい薬剤耐性遺伝子を保有することが判明した。これらの薬剤耐性遺伝子を保有した薬剤耐性菌が実際に人々に取り込まれ、アウトブレイクを引き起こすかは、今のところわかっておらず、今後の研究で明らかにしていく必要がある。しかし、本研究では臨床現場でも報告例のあるカルバペネマーゼと菌種の組み合わせが検出されたことから、今後注意して環境由来の薬剤耐性菌をモニタリングしていく必要があることが示唆された。
|