研究課題/領域番号 |
19K20525
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
森 朋也 山口大学, 教育学部, 講師 (30757638)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ラオス / コモンズ / SES / 社会関係資本 / 社会的共通資本 / コモンプール / 社会・生態系アプローチ / コモンプール財 / 共有地の悲劇 / ローカル・ガバナンス / コミュニティ・フォレストリー / 地域コミュニティ / 社会生態システムアプローチ / 社会・生態系システムアプローチ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、上述の研究計画に沿って、以下の点を明らかにする。まず、本研究の調査地域と先行研究に関して、SESの各要素の諸変数を明らかにし、各変数を数量化し、データベース化する。つぎに、アンケートデータから多変量解析法を用いて定量的な分析を行い、その結果にもとづき、他国でのSESを用いたコモンズ研究との比較研究を行う。以上から、ラオスにおけるコモンズのガバナンスの特徴と課題を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究成果は大きく三つ挙げられる、はじめに、本研究は、SESという分析フレームのなかで整理された変数に着目することで、分野横断的な視点から分析し、これまでの先行研究では行われてこなかった、統計手法を使った定量的研究ができた。つぎに、観光における社会的ジレンマをコモンズの視点から分析した。この研究では、特定の資源だけではなく、広い意味での自然環境や地域社会においてもコモンズの視点から分析ができるということを示した。最後に、国境を越えた資源の移動とコモンズの関係について分析した。従来、閉じた地域のなかでしかとらえられていなかったコモンズの研究に対して一定の示唆を与えることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、コモンズの理論的分析を基礎に実証的なアプローチをしている点で学術的にユニークな研究であり、その成果は社会的な意義がある。途上国における資源保全・保護は、海外援助やNGO/NPOのプロジェクトなどによって数多く実施されている。その中で、コミュニティ開発が行われる。しかし、その成果はピンからキリまであり、コモンズの研究は、このような開発援助においても必要視されている。この点で本研究の成果は、たんに学術的な意義だけではなく、実社会においても意義のあるものであるといえる。これまでの定性的な研究は数多くあるが定量的な研究は少ない。
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