研究課題/領域番号 |
19K20530
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
佐々木 俊介 早稲田大学, 平山郁夫記念ボランティアセンター, 講師(任期付) (70792208)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | インフォーマル・リサイクル / ウェイスト・ピッカー / ウェイスト・ピッカーの収入レベル / インドネシア / 廃棄物最終処分場 / マレーシア / 東ティモール / リサイクル率 / 収入レベル / マレー語圏 |
研究開始時の研究の概要 |
急増する廃棄物への対応と貧困の緩和を両立させる方策として、インフォーマル・リサイクルへの期待が高まっている。しかし、インフォーマル・リサイクルの萌芽期と衰退期に関する実証研究、および、事例地の特徴を考慮した比較研究は皆無に等しい。そこで、本研究では、共通言語での意思疎通が可能だが、地理的および経済的条件が大きく異なる3ヶ国(マレーシア、インドネシア、東ティモール)でフィールド調査を行い、インフォーマル・リサイクルが、1)成立する条件、2)異なる条件で発揮するパフォーマンス、3)衰退する条件を明らかにし、その結果に基づき、4)インフォーマル・リサイクルと行政の協働について検討を行う。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、マレーシア、インドネシア、東ティモールを事例に、学術面では、インフォーマル・リサイクルの成立から衰退について明らかにし、実務面では、各条件下でどのような政策を行うことがインフォーマル・リサイクルも最も効果的に活かすことができるのかを明らかにすることである。 インドネシアではウェイスト・ピッカーの活動が盛んだが、マレーシアでは盛んであるとまでは言えない。しかしながら、マレーシアにおいても廃棄物最終処分場におけるウェイスト・ピッキングが実施されており、統合的廃棄物管理を実施することができる可能性は残されている。萌芽期についてはCOVID-19の影響により調査を実施できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、インフォーマル・リサイクルの成立から衰退を明らかにしていく過程で、最も盛んにおこなわれている国におけるウェイスト・ピッカーの収入レベルについて明らかにした点にある。当初の目的からすると途中経過の成果であるが、COVID-19による渡航制限を受けた中では重要な成果ということができる。 学術的意義としては、ウェイスト・ピッカーの収入レベルは、少なくとも低いレベルではないことまでは明らかにされていたが、本研究では、どのような産業と同レベルの収入かを明らかにした。これにより実務的な意義として、統合的廃棄物管理におけるウェイスト・ピッカーの賃金水準の参考情報を提示することができた。
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