研究課題/領域番号 |
19K20540
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐々木 大輔 東北大学, 災害科学国際研究所, 助教 (30784889)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 災害科学 / 開発援助研究 / インドネシア地域研究 / 防災投資 / 環境政策・環境社会システム / 媒介機能 / テキストマイニング / 多変量解析 / アチェ / 災害復興 |
研究開始時の研究の概要 |
現地における有識者ヒアリング、新聞記事等のテキストデータを対象としたテキストマイニング分析(文字情報を取り扱う多変量解析の手法)、より発展的な多変量解析の手法である構造方程式モデリングを採用した住民意識調査の実施に加えて、日本における同種の事例(仙台市、東松島市)との比較分析も併せて行う。研究成果については、アチェで開催される予定の国際会議(AIWEST)で発表するとともに、評価の高い英文学術誌で公刊する等、学術と社会の両面から世界に向けて広く発信する。
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研究成果の概要 |
本研究課題を通して、アチェにおける災害復興や防災教育の過程で、現地の学術研究機関がこれまで地域住民と外部アクターとの間の相互理解・合意形成における媒介機能を十分に発揮できていなかったとの仮説を支持する知見が得られた。 また、現地の研究協力者(シャクワラ大学)と共同で実施したテキストマイニング分析等では、外部アクター(本研究課題では、アチェ・ニアス復興再建庁(BRR)、アジア開発銀行(ADB)、Oxfam Internationalの3者とした)の取組姿勢には明確な差異がある状況の下、現地の学術研究機関が果たし得る媒介機能の潜在的な有効性について定量的に検証することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、実際に現地の学術研究機関と国際共同研究の枠組みを作り、災害復興等の過程で現地の学術研究機関が果たし得る媒介機能について、フィールド調査を通した実証的な分析を実施した。 アチェの災害復興・防災教育に関する研究において、調査データに対してテキストマイニング分析や構造方程式モデリングといった定量的アプローチ(多変量解析)を用いた例はこれまでにほとんどなく、本研究がアチェの災害復興に関する定量的なエビデンスの提供、及び、エビデンスに基づく政策形成(evidence-based policy making)の実現に向けた新展開に対し、多大な貢献を果たすことができたものと思料される。
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