研究課題/領域番号 |
19K20566
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
|
研究機関 | 筑波大学 (2021-2022) 三重大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
磯野 巧 筑波大学, 生命環境系, 客員研究員 (50754884)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | アウトドア・レジャー / 移住定住 / 棚田 / 都市近郊農村 / ツーリズム / ニューノーマル / 農業体験 / 観光商品 / 子ども / 外遊び / ジオパーク / 日帰り温泉 / 観光行動 / 来訪動機 / コロナ禍 / キャンプ / 体験型コンテンツ / 自然体験活動 / 地域創生 / 参加人口 / レクリエーション / 自然公園 |
研究開始時の研究の概要 |
近年では外遊びにおける安全志向が重視されており,プログラム化されたアウトドア・レジャーが注目を集めている。アウトドア・レジャーは観光産業として取り組まれることが多く,子どもの外遊び空間の創出が地域に経済的・社会的効果をもたらすと言われている。ゆえにアウトドア・レジャーの展開に関わる地域の空間構造や社会関係を分析することは,子どもの外遊び空間が減少し,また観光・レジャー産業を起爆剤とした地域創生が求められる今日において極めて有用と判断できる。そこで本研究では,アウトドア・レジャーの拠点形成に関わる諸アクターの活動実態や連関構造を分析し,子どもの外遊び空間の創出に関わる地域的条件を解明する。
|
研究実績の概要 |
昨年度に引き続き,徳島県上勝町にて棚田資源を活かしたアウトドア・レジャーに関わるフィールドワークを実施した。とりわけコロナ禍という特殊状況下におけるオンラインを活用した棚田保全活動の様相や,アフターコロナを見据えたリアルでの交流活動の両者に着目し,ニューノーマル時代におけるアウトドア・レジャーの在り方を検討した。その成果の一部を棚田学会発表会にて報告しており,目下論文投稿の準備を進めている段階である。 ほかにも,都市近郊農村における農業体験が地域社会にもたらす影響(京都府京都市),移住定住促進に貢献するアウトドア・レジャー商品の開発(長崎県佐世保市)に関わるフィールドワークにも取り組んだ。前者については,新興の京野菜農家が推進する農業体験に注目し,それと地域社会とくに地元の児童生徒との関わりについてヒアリングを実施した。後者は移住定住促進を意図した「体験ツアー」の実施主体ならびに行政にヒアリングを実施し,具体的なプログラム内容や参加者層,これまでの効果などを把握した。今後もハイブリッドなヒアリングや補足的なフィールドワークを実施する予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
リアルとオンラインを駆使したハイブリッドなヒアリング実施体制が構築できたことで,効率的に調査活動の遂行が可能となった。上勝町での研究は補足的な調査をもって論文執筆に取り掛かる予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究の主軸である上勝町とは今後も共同研究を進める予定であり,アウトドア・レジャーのみならず幅広く観光地域研究へと昇華させていく。ほか,長崎県佐世保市や京都府京都市との関係性も極めて良好であり,2022年度の基礎的なフィールドワークを基軸として,今後更なるヒアリングを進めることを念頭に置いている。とくに子どもへのアウトドア・レジャー商品の提供には「安心安全」が不可欠であるため,そのためのプログラムづくりにも資する知見を導出すべく,参与観察も含めた精緻なフィールドワークを推し進める必要がある。
|