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テンダーX線領域のX線発光分光装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K20610
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分80040:量子ビーム科学関連
研究機関公益財団法人高輝度光科学研究センター

研究代表者

鶴田 一樹  公益財団法人高輝度光科学研究センター, 分光・イメージング推進室, 研究員 (50783510)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2019年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード軟X線発光分光 / X線発光分光 / テンダーX線
研究開始時の研究の概要

軟X線領域の発光分光測定は電気化学や半導体分野などの実材料における分析に利用されている。エネルギーが軟X線よりも高く硬X線よりも低いテンダーX線領域では、発光分光装置製作の難易度が高いため広く普及していない。しかし、テンダーX線はクラーク数の高いケイ素や硫黄が実験対象となるため、科学的にも産業的にもニーズがある。本研究ではテンダーX線領域の発光分光装置を開発し、性能向上が期待されているリチウム硫黄電池などに対して適用することで電子状態レベルから材料開発指針の構築を目指す。

研究実績の概要

X線発光分光法(X-ray Emission Spectroscopy, XES)は、X線を照射することによって発生する蛍光X線を分光する手法である。高いエネルギー分解能でXESスペクトルを観測することで、物質の局所電子状態密度や素励起に関する情報を元素選択的に得ることができる。エネルギーが軟X線よりも高く硬X線よりも低いテンダーX線領域(2-5keV)では発光分光装置製作の難易度が高いため広く普及していない。しかし、テンダーX線はクラーク数の高いケイ素や硫黄のp軌道、4d遷移金属などが実験対象となるために科学的にも産業的にもニーズがある。そこで本研究課題ではテンダーX線領域の発光分光装置を開発し、性能向上が期待されているリチウム硫黄電池材料に対して充放電での酸化還元反応を発光分光測定により分析することで電子軌道レベルから材料開発指針の構築を目指した。
本年はテンダーX線領域に対応した高効率回折格子分光器を検討した。テンダーX線は一般的に結晶分光器が用いられるエネルギーであるが、回折格子上に金属多層膜を蒸着することで回折効率を稼ぎ、軟X線から連続して測定可能な仕様とした。多層膜の周期を非周期にすることで効率が向上することが分かっていたので、レイトレーシングによってシミュレーションを実施し、最適な分光器を考案した。分光器と検出器の配置についてはSPring-8のBL27SUに設置してある軟X線用XES装置と同様にスリットレスで集光光源を用いたものを想定している。

報告書

(1件)
  • 2019 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2021-01-27  

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