研究課題/領域番号 |
19K20611
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
西岡 仁也 筑波技術大学, 産業技術学部, 講師 (40712013)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | モーショングラフィック / デジタルサイネージ / グラフィックデザイン / デザイン評価 / モーショングラフィックス / デザイン / 聴覚障害 / ユニバーサルデザイン / 災害時 |
研究開始時の研究の概要 |
聴覚障害者は災害時に音声によるアナウンスが聞き取りづらいため、直接人に聞くことが難しい緊急性の高い状況において、デジタルサイネージやパーソナルメディアの画面表示に依存する可能性がある。災害時のデジタルサイネージの活用については2018年に第2版「デジタルサイネージ災害コンテンツガイドライン」が公開されているが、動きに関する言及はされていない。本研究はモーショングラフィックスを用いた画面表示のモデルを作成し注視点計測等の評価実験を行うことで、動きと情報伝達効率の相関を明らかにする。これによりモーショングラフィックスにおけるユニバーサルデザインを推し進める。
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研究成果の概要 |
デジタルサイネージにおけるモーショングラフィックの影響について調べるため、誘目し記憶させたい要素に対して動きをつけたモデルを作成し、聴覚障害者を対象とした実験を実施した。実験では災害時を想定しているため、被験者が注視する時間は5秒間とした。 得られたデータを集計、分析した結果、「動きなし」は、いずれの場合も評価が低かった。なお、本研究において動きのモデルごとの分析結果からは「フェードイン・フェードアウト」の評価が比較的高かった。これらのことから、本研究においてデジタルサイネージへモーショングラフィックを取り入れることは、動きがない場合と比べ、読み取りやすさを向上させると結論づけられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は災害時のデジタルサイネージへの表示の際にモーショングラフィックを用いることにより、誘目性を挙げ、心地よく記憶に残りやすいデザインが作成されることを示した。この研究結果はパーソナルメディアやXRへの展開および多言語化の際も効果を果たすことが期待される。 また、実験の際の被験者となった聴覚障害者は、緊急時に音声での案内が難しいことから、視覚的な表示方法のデザインによって誘導を助けることはユニバーサルデザインの観点からも有用である。
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