研究課題/領域番号 |
19K20619
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
金 秀敬 札幌市立大学, デザイン学部, 准教授 (60780103)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | マルチモーダル / デザイン / 感性情報 / マルチモダリティ / 感性価値 / 干渉構造 / マルチモーダル知覚 / 甘さ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、申請者が研究活動スタート支援研究(H28~29 課題番号:16H07097)で実証・提案した評価モデル(以下、「マルチモーダル干渉構造モデル」と称する)の高度化を目的とする。「マルチモーダル干渉構造モデル」では、「感覚器間・内の知覚情報一致可否」および「親近感(馴染みがもたらす情動)」が評価へどのように「干渉」するかについて明らかにする。本研究によって「感性価値」に影響する要素への効果を定量的に判断でき、より感性価値の高いデザインの提案や創造に結びつけることが可能となる。
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研究成果の概要 |
本研究は、申請者が実証・提案した評価モデルである「マルチモーダル干渉構造モデル」の高度化を目的とした。検証では、知覚情報および親近感のような、評価に影響する多層的な「干渉」要素による、正・負の効果検証を目的とし、嗅覚情報となる香りと視覚情報となる写真を用いた評価課題を行うことで、知覚された情報による評価への干渉効果を検討した。また、親近感(馴染みがもたらす情動)が評価へ及ぼす効果の把握を目的に、日本vs文化圏の違う被験者を対象とした比較研究を行い、馴染みの有無による評価への影響について確認し、多層的知覚情報の効果を明確にすることで「マルチモーダル干渉構造モデル」の高度化を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外部から知覚されるモノの評価には、繰り返される知覚情報に関わる多層的な情報構造の解明が欠かせない。本研究は、「マルチモーダル干渉構造モデル」という実証可能な評価モデルを用い、知覚される干渉情報による効果について多層的に検討することで、今まで解明できなかった感性価値における刺激と評価間の因果関係の説明を可能としたことに学術的な意義がある。また、親近感が評価へ及ぼす影響について解明し、その影響と効果について明確にすることで、馴染みという情動がもたらす干渉情報を活用した人間重視のデザインへの寄与が期待されることに社会的意義がある。
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