研究課題/領域番号 |
19K20623
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
福岡 孝則 東京農業大学, 地域環境科学部, 准教授 (60641008)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 気候変動 / リビルド・バイ・デザイン / 減災デザイン / ニューヨーク / ハリケーン・サンディー / オープンスペース / グリーンインフラ / 気候変動適応策 / 減災都市デザイン / ランドスケープ |
研究開始時の研究の概要 |
気候変動時代に適応した減災都市デザインの戦略と社会実装手法の探求が本研究の目指すものである。本研究はハリケーン・サンディーからの復興・減災デザイン「リビルド・バイ・デザイン、Rebuild by Design、以下RBD」を対象とし、減災を核にした復興デザインの戦略、空間像を伴う柔軟な計画、復興プロセスへの参加手法3つの点に着目し、今後の日本の気候変動に応用可能な減災都市デザインのモデルを提案する。本研究は前半の2年間に減災都市デザイン領域の動向を把握した上で対象事例の現地調査や関係者のインタビューから「戦略」「空間像と手法」「参加と組織間連携」の3点に着目して考察する。
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研究成果の概要 |
本研究は米国東海岸で起きたハリケーンサンディーによる高潮等の水災害からの復興を目指す減災デザイン「Rebuild by Design、以下RBD)」を対象とし、減災の戦略と空間デザイン、デザイン提案や実装の提案に向けた枠組みを整理し、都市空間スケールでの減災デザインの実装に向けての枠組みについて示唆を得ることを目的としている。RBDの中でもニューヨーク市沿岸域を対象としたBIG-Uプロジェクトに対象とした事例研究の成果を「減災デザイン実装展開の枠組み」研究として発表した他、広く都市域のグリーンインフラ実装に向けて論考として取りまとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、都市空間における減災デザインの実装に向けて展開された戦略と空間デザイン、デザイン提案や実装の提案に向けた枠組みの一端を明らかにすることができた。リビルド・バイ・デザインによるプロジェクトは計画・事業が無数に展開されている非常に複雑なものであるが、本研究を通してその全体像、枠組みの分析から得られた戦略から実装までの過程や枠組みは、縦割り・専門分化が進む自治体において、包括的な減災デザインの必要性を示唆するものであるといえる。
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