研究課題/領域番号 |
19K20628
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
宮田 玲 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (70804300)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 前編集(プリエディット) / 機械翻訳 / 明示化方略 / 執筆支援システム / 制限言語 / 翻訳しにくい表現 / 翻訳品質 / 編集支援システム / 書き換え方略 / 機械翻訳応用 / 翻訳品質評価 / 編集支援 / 前編集 / プリエディット |
研究開始時の研究の概要 |
近年、機械翻訳の性能が大幅に向上し、様々な情報流通場面での利用が期待されている。これまで入力文の書き換えにより翻訳結果を改善する「前編集(プリエディット)」という手法が注目されてきた。しかし、最新の機械翻訳方式における手法の有効性と全体像は明らかではなく、前編集用のツールも整備されていない。本研究では、機械翻訳向け前編集事例を広範囲で収集・分析し、人間にとって読みやすく機械でも処理しやすい日本語表現を作成するための前編集ルールの体系を構築する。さらに、前編集ルールを効率的に適用するためのツールを開発する。
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研究成果の概要 |
人手による原文書き換え事例の収集と分析を通じて、機械翻訳出力の品質向上のための日本語前編集(プリエディット)ルールを作成した。特に、原文に直接書かれていない内容をテキスト中に明示する方法(明示化方略)が有効であることが示唆された。人間の編集者を支援するツールのプロトタイプを開発し、一部のルールを実装した。本ツールは、編集プロセスの段階に応じて、ルールに違反する箇所の検出、書き換え候補の提示、書き換え候補のランキング、選択した候補に基づくテキストの自動書き換えの各機能を提供する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、機械翻訳の性能が向上し、各種の情報発信場面での利用が増えている。原文を事前に翻訳しやすい表現に書き換えることの有効性は指摘されながらも、その具体的な手法は十分明らかになっていなかった。本研究は、何をどう書き換えればよいかに関する具体的な指針を与えるだけでなく、ツールの提供を通じて、そのような書き換えに不慣れな書き手を支援するものであり、様々な利用者による機械翻訳の活用に貢献する。
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