研究課題/領域番号 |
19K20633
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 名古屋文理大学 (2020-2023) 目白大学 (2019) |
研究代表者 |
彦坂 和里 名古屋文理大学, 情報メディア学部, 助教 (70805580)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 西浦田楽 / 民俗芸能 / デジタルアーカイブ / VR映像 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、国指定重要無形民俗文化財「西浦の田楽」の継承支援のため、西浦田楽関係者が代々継承してきた演目に関する「教え」(継承される知識全般)を、映像デジタルアーカイブ化することを目指す。1920年代から現在の西浦田楽に関する文献調査、および聞き取り調査を通して「教え」を収集し、形の知識構造の枠組みをもとに体系化する。また、テキストでは表現しきれない雰囲気をも保存するため、奉納の様子をVR映像コンテンツ化する。そして、各年代における演目に関する「教え」や映像資料の閲覧、年代ごとの差分比較が可能なメタデータ語彙を検討しRDFでデータセットを作成して、LODを用いた映像アーカイブを構築する。
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研究成果の概要 |
本研究では、国指定重要無形民俗文化財「西浦の田楽」で継承される「教え」(継承される知識や想い全般)をまとめたVR映像アーカイブを構築することを目指す。そのために、文献調査、現在の別当・能衆への調査により、1920年代から現代にかけて継承される「教え」を収集し、申請者がこれまでの研究で作成した形の知識構造の枠組みをもとに体系化を試みた。また、テキストでは表現しきれない雰囲気をも保存するため、奉納の様子をVRコンテンツを制作した。そして、各年代の各演目に関する「教え」や映像資料の閲覧、年代ごとの差分比較が可能なメタデータ語彙を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の仮説として、「先代から受け継いだ「教え」に、個人の想いを反映させた状態で、次の代へと継承しており」、「継承される「教え」には構造が存在している」と考えている。これらを踏まえ、本研究では仮説を検証しながら「西浦の田楽の継承においてその骨格をなす情報は何か?」を学術的問いとして明らかにする。 また、映像アーカイブを構築する際には、既存のメタデータ語彙では、演目の名称といった知識は記述できても、演目の流れのような動作に関する知識や、想いのような抽象的な知識は正確に記述できないと考える。そのため、西浦の田楽の記述に適したメタデータ語彙を明らかにすることも本研究の学術的問いである。
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