研究課題/領域番号 |
19K20637
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 大阪国際工科専門職大学 (2021-2022) 立命館大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
福田 一史 大阪国際工科専門職大学, 工科学部, 講師 (00723785)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | メタデータ / Linked Open Data / 情報要求 / ビデオゲーム / 作品 / デジタルアーカイブ / 目録 / IFLA LRM |
研究開始時の研究の概要 |
FRBRは資源の内容とキャリアの区別を提案したが、その中で著作は属性と関連を精密に記録するための機能を持つ実体として明確化され、目録作成の主要な論点の一つとなった。 本研究は、ボーンデジタルであり伝統的図書館資料と異なる特性を有する資料であるビデオゲームを対象に、その著作目録の構築・公開を目指す。そのために、以下を展開する。 1) 事例調査とインタビュー調査を通じて、内容を記述する書誌的実体の定義・解釈・記述単位などの情報要求を抽出する。2) サンプルの分析を通じて、著作目録に必要な属性や関連など仕様を確立する。3) 著作目録を公開し、目録に対するユーザ評価の収集ならびに有効性検証を実施する。
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研究成果の概要 |
ゲームは今や世界中で幅広く受容される文化資源であり、多くのゲーム教育・研究実践が展開されている。一方で、図書館での所蔵も目録データ作成の実践も限られる。これらを適切に検索・識別するためのデータ構造の策定やデータ作成について、アーカイブの事例を通じて検討した。ゲーム作品を単位とする識別はユーザにとって重要であり、ウェブのデータセットでも基礎的な単位である。これらと資料を関連付ける論理的なデータ構造を定義し、それを機会可読な形式で公開した。またオープンデータとのデータ接続自動化を進め、これにより統合的に生成したデータセットをオンライン目録等で広くユーザに提供し、その示唆や実践的な課題を探求した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新しい種別のアーカイブ資料であるゲームは、図書や雑誌など既存の複製資料と同様の性質を有し、ジャンルやシリーズやキャラクターなどそのゲーム内容に由来する識別的要素が重視されるなど、独自の特徴も有している。その特徴に基づくデータ構造とデータセットとオンライン目録といった成果物は、アーカイブの一般利用が広がることで巨大なフィードバックループを喚起しえる。本研究はそのための端緒となるものと考えられる。 さらに、オンラインコミュニティが生成したデータセットとの接続やその活用を進め、アーカイブ機関とオンラインコミュニティの共同の可能性が示唆された。
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