研究課題/領域番号 |
19K20640
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所 (2023) 東北大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
羽鳥 康裕 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所, 新技術安全研究グループ, 任期付研究員 (30750955)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 学習 / 知覚 / 行動 / 予測 / 多感覚情報処理 / 注意 / fMRI / 機械学習 / 脳・神経 / 認知科学 |
研究開始時の研究の概要 |
光景に含まれる視聴覚情報は高次の時空間的な統計的性質を有している。脳は視聴覚情報に含まれる統計的性質を学習し、情報処理に活用していると考えられる。時空間的な統計的性質を動画像から抽出する過程をモデル化する。脳活動計測を活用することで、モデルにより得られた統計的性質が脳内で表現されているかどうかを検討する。時空間的な統計的性質を学習できれば、将来起こりやすい視聴覚情報を予測することが可能となる。本研究では、予測と実際の感覚情報の差が知覚に与える影響も検討する。
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研究成果の概要 |
外界は時間的・空間的な構造を有している。その統計的な性質を利用することにより、効率的な情報処理が可能になる。本研究では、繰り返し呈示される空間配置の学習過程(文脈手がかり効果)のモデル化と時空間的な情報統合(系列依存性)に用いられる座標系の検討を行った。画像から大域的な特徴を抽出し、探索対象の位置との関係を学習するモデルを提案した。繰り返される情報によって学習速度が異なることを再現できた。心理物理実験によって、系列依存性は網膜上での位置(網膜座標系)に基づいて生じることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
空間配置の学習モデルは文字配置を扱うものは提案されていたが、自然光景に対する学習を扱うことのできるモデルはこれまで提案されていなかった。自然光景に対する学習過程をモデル化することは、光景の情報処理と効率的な行動の関係を理解することにつながる。また、どのような情報を学習し、行動に利用しているのかを明らかにすることは、製品デザイン等の設計指針に関する基礎的な知見を提供する。
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