研究課題/領域番号 |
19K20644
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 東京学芸大学 (2020-2022) お茶の水女子大学 (2019) |
研究代表者 |
山崎 寛恵 東京学芸大学, 教育学部, 特任准教授(Ⅰ種) (40718938)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アフォーダンス / 触 / 環境 / 探索 / 触覚 / 発達 / 発達心理学 / 乳幼児発達 / 生態心理学 |
研究開始時の研究の概要 |
幼児期に特徴的な,機能的意味が不明瞭な手の接触は,身体と環境の関係が不安定な状況下における探索行為として理解することができるだろうか。本研究では,幼児の身体・知覚特性との適合性が低いゆえに,環境への探索的行為が高まると予想される屋外環境をフィールドとし,周囲への手の接触量(時間),接触力,接触時の形態,姿勢動揺のデータを収集し、実験的に検証する。そこから幼児期の探索行為の発達を促進する環境資源について考察する。
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研究成果の概要 |
本研究では, 幼児期に特徴的な,環境に対する機能的意味が不明瞭な手の接触に着目することにより,環境認知の発達にアプローチすることを目的とした。新型コロナウィルス感染症の影響等により、開始当初に想定していた計画を見直した。観察とインタビュー調査を通して,乳幼児の機能不明瞭な手の接触の発生状況の確認,そこに探索的性質が伴う可能性の検証,そして,そのような探索性を高める環境の動的性質について考察し,成果をまとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
探索的な行為は、ヒトの発達の先導的役割をもち、重要性は認められているものの、定義や同定が困難である。本研究はこうした背景をふまえ、探索的行為である可能性があるものの、まだその事実を詳しく検証されていない機能的不明瞭な手の接触に焦点をあて、乳幼児期における発現状況と、それに関わる環境構造に迫ることを目指した。観察やインタビュー調査の結果、機能的不明瞭な手の接触は、馴染んだ生活環境であったとしても、様々なスケールでの環境変化が常にあることと関連して、日常生活で頻繁に生じていることが明らかになった。こうした結果は、探索性を高める発達環境のデザインという観点からも有用であると考えられる。
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