研究課題/領域番号 |
19K20669
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
河合 由紀 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (10581944)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 乳癌 / リンパ浮腫 / ICG蛍光造影法 / 用手的リンパドレナージ / ナビゲーション / 蛍光リンパ管造影 / リンパドレナージ / リンパ流路マッピング |
研究開始時の研究の概要 |
蛍光リンパ管造影システムを用いてリンパ流をリアルタイム に高感度で描出しながら、 (1)上肢リンパ流路マッピングと乳がん術後リンパ浮腫ハイリスク患者の同定、 (2)リンパ浮腫治療のための用手的リンパドレナージ手技を科学的に評価し改良、 (3)乳がん術後リンパ浮腫予防のため、温存すべき上肢リンパ流路を術中可視化しながらナビゲーション手術法の開発、 を行い、乳がん術後上肢リンパ浮腫発症の予防と、合理的なドレナージ手技 による治療成績の向上につなげる。
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研究成果の概要 |
リンパ流を視覚的にとらえるICG蛍光造影法が、リンパ浮腫治療手技MLDの科学的評価と改良、乳癌術後リンパ浮腫発症のハイリスク患者の選別、および、腋窩リンパ節郭清時の上肢リンパ流温存の為のナビゲーションとして応用可能か検討した。ラット尻尾の二次性リンパ浮腫モデルにより、圧迫の程度やドレナージ手技の速さによるリンパ流速変化とリンパ浮腫改善度が観察できた。ボランティアでのICG蛍光造影では、上肢リンパ流路と流出リンパ節領域のマッピングとMLD手技の違いによるリンパ流評価が可能だった。MLDによるリンパ流の側副路への誘導効率は多くの要素で変化した。乳癌術後リンパ浮腫患者への応用研究は今後の課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ICG蛍光造影法を用いてリアルタイムにリンパ流を可視化してMLD手技を評価できる事を示した。今後MLD手技の質の向上と技術革新が図られ、リンパ浮腫治療に独自の新たなエビデンスをもたらすことに繋がるであろう。また、発症頻度が2.5倍もある子宮癌・卵巣癌・前立腺癌術後の下肢リンパ浮腫治療へと応用が可能となり癌患者のQOL向上に寄与すると考えられる。
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