研究課題/領域番号 |
19K20704
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
稲田 シュンコ 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 助教 (90778127)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 癌細胞 / バイオチップ / 紫外発光ダイオード / 癌細胞光吸収 / 光線治療 / 癌細胞紫外光吸収 / 白血病 / 癌治療 / 紫外発光ダイオード(UV-LED) / 紫外光吸収測定 |
研究開始時の研究の概要 |
白血病の治療に生じる副作用は患者にとって大きな負担である。化学療法や造血幹細胞移植などに代わる新たな治療手段が求められている。本研究の過去の成果では、ヒト白血病由来細胞に対してピーク波長365nmは高アポトーシス誘導することを見出した。最適な波長を発見するには、癌細胞の紫外光吸収測定を調査する必要がある。本研究では紫外・可視光源および受光デバイスを集積したバイオチップを作製し、評価する。本バイオチップは紫外光透過性に優れるアモルファスフッ素樹脂を母材とし、3次元流体構造を形成する。また、低屈折率のため鮮明な情報が取得可能である。本バイオチップは癌治療での副作用軽減の実現に不可欠な要素である。
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研究成果の概要 |
本研究では白血病細胞の紫外光吸収を調査するため、紫外光透過性に優れている新材料のアモルファスフッ素樹脂を母材とし、フェムト秒レーザを用いて3次元立体構造のバイオチップを作製した。ヒト白血病由来の3種類の細胞を用いて、紫外光吸収を測定した結果 それぞれの細胞に光吸収が異なることが分かった。本バイオチップの開発により、癌細胞がアポトーシス(細胞死)誘導するピーク波長の検出が短時間で可能になった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究では癌細胞の種類によってアポトーシス(細胞死)誘導する紫外波長域が異なることを見出した。しかし、調査に時間が掛かる欠点があり、調査を加速させる新しい手法が必要である。本研究で開発したバイオチップを用いることによって、癌細胞が最も紫外光吸収するピーク波長の検出が可能になった。有効なピーク波長を検出することによって、従来の抗癌剤や放射線治療がもたらす副作用を軽減できるデバイスの開発に貢献できる。
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