研究課題/領域番号 |
19K20727
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
安部 光洋 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (10769623)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 気管支肺胞洗浄 / バルーンカテーテル / 間質性肺炎 / 急性増悪 |
研究開始時の研究の概要 |
気管支鏡を用いた気管支肺胞洗浄(BAL)検査は間質性肺炎をはじめとしたびまん性肺疾患の診断およびその他の疾患の除外に有用である。一方でBAL検査によってもともとの肺病変が悪化することがあると報告されている。我々は注入した生理食塩水の回収量が少ないことが肺病変悪化の危険因子であることを報告しており、回収率向上が目指すべき課題である。合併症の少ない検査を目指して、新しい検査手技の確立を目指すものである。また、動物モデルを用いてBAL検査による肺病変悪化のメカニズムを解明することを目指す。
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研究成果の概要 |
①当院における過去のデータでの検討で、PaO2 75mmHg未満、BAL中好中球分画7%以上、%DLCO 50%未満、GAP stage III、BAL回収率30%未満が急性増悪発症の危険因子であることが示された。 ②当院における過去のデータでの検討で、男性、65歳以上、左気管支、中葉・舌区以外、FEV1/FVC 80%未満が回収率不良の危険因子であることが示された。 ③バルーンカテーテルを用いてBALを行う前向き臨床試験を行った結果、同方法では回収率の向上は達成できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
①急性増悪発症の危険因子として、PaO2 75mmHg未満、BAL中好中球分画7%以上、%DLCO 50%未満、GAP stage III、BAL回収率30%未満が示された。なかでもBAL回収率不良が急性増悪の危険因子であることは世界で初めての知見である。 ②BAL回収率不良の危険因子として、男性、65歳以上、左気管支、中葉・舌区以外、FEV1/FVC 80%未満が示された。 ③バルーンカテーテルを用いても回収率の向上は難しいことが分かった。
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