研究課題/領域番号 |
19K20736
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
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研究機関 | 武蔵野大学 |
研究代表者 |
岡田 章 武蔵野大学, 薬学部, 助教 (50825320)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | データベース / 薬物動態 / 高齢者薬物治療 / ファーマコメトリクス / modeling and simulation / 医薬品有害事象 / 精神神経系薬 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者の医薬品安全対策において特に問題となっている精神神経用剤(催眠鎮静・抗不安薬、抗うつ薬、知症の行動・心理症状(BPSD)治療薬、等)に焦点を当て、適正な用量調節の指針及びポリファーマシー是正に向けた薬物有害事象の把握とマネジメントに資するための体系的な情報収集と利活用のための枠組みの構築を目指す。
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研究成果の概要 |
PMDAの公開する医薬品副作用データベース等に集積された情報を解析し, 高齢者で特に問題となっている老年症候群の症状を中心とした副作用発現の状況をスクリーニングした. 高齢者に対して特に注意すべき代表的な薬物として加齢およびポリファーマシーの観点からトリアゾラム (TZR) を取り上げた. Greenblattらの報告 (NEJM, 1991) よりTZR血中濃度および鎮静・認知機能の推移を抽出し, PK/PDモデルを構築した. 高齢者 (69歳) にTRZを投与した時, 5.95 時間後に血中濃度が 0.44 ug/mLを下回るための投与量は0.156 mgと推定された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦の医薬品副作用データベース (JADER) を用いた解析は, 本邦におけるリアルワールドデータとして非常に有用であり, 近年多くの報告がなされている. 一方で,有害事象の定性的評価は可能であるものの, 定量的評価の実施は難しい. 本研究では, 治験では得ることが難しい高齢者における長期間の薬物使用状況と薬物有害事象の傾向の把握及び薬物の生体内運命の数理的モデル解析による包括的な評価を行った. このような研究は現時点で少なく, 本研究が先駆的な位置づけである.
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