研究課題/領域番号 |
19K20750
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 大阪工業大学 (2021-2023) 立命館大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
大井 翔 大阪工業大学, 情報科学部, 講師 (40824636)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 認知リハビリテーション / 高次脳機能障害 / 福祉情報工学 / コンピュータビジョン / XR / 認知機能 / 高次機能障害 / XRシステム / 認知科学 / 生活行動 / 行動分析 / バーチャルリアリティ / 調理行動認識 / 調理物体認識 / 映像処理 / 注意機能評価 / 認知機能評価 / 行動理解 / 認知行動 / 行動認識 |
研究開始時の研究の概要 |
高次脳機能障がい者に対するリハビリテーションにおいて,“気づき”を与えることは重要な課題である.“気づき”を与えるためには,自身の体験映像と現状の認知状態を定量的にした点数を振り返る必要がある.しかし,従来の認知状態を把握するためにはBADSやD-CATと呼ばれる検査キットで把握するため,リアルタイムな状態を把握することが困難で,毎日検査キットを利用することは難しい.本研究では,日常行動(調理や掃除など)から認知状態を把握する指標を提案し,リアルタイムかつ日々の認知状態の取得をすることで,認知行動ログを生成し,認知機能の低下を推定し,サポートを行うことを目指す.
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研究成果の概要 |
本研究は高次脳機能障害者の認知機能評価とリハビリテーションシステムの開発に取り組んだ.システムの開発には,専門家および施設職員の意見を反映し、実世界と仮想世界で認知機能評価および訓練システムを開発した.実世界システムでは,カメラを用いた調理中の記憶や注意や遂行機能の評価方法を検討し,仮想世界システムでは,日常生活行動に基づく訓練内容を設定した.システムの検証として,障がい者施設での実験を開始し,実験結果はシステムの効果と訓練意欲向上を示した.研究成果としては,研究での受賞3件,国内外論文7件,雑誌1件,国内外口頭発表34件であった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,高次脳機能障害者の認知機能を従来の検査キットを用いずに,日常生活行動をする中で,リアルタイムに評価することを目的として研究を進めた.具体的に,日常生活行動と従来の認知機能の評価から統計的に分析し、生活行動が認知機能にどのように影響をしているのかを検証を行った.そのために,実験の再現をするために,仮想空間上で訓練およびリハビリテーションできるシステムを開発した.さらに,実世界上において,リアルタイムにカメラやセンサを用いたリアルタイムな認知機能を評価する方式を検討した. 結果として,調理や掃除の生活行動が特定の認知機能(注意機能や遂行機能)との関連性あることを示した.
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