研究課題/領域番号 |
19K20757
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補助金の研究課題番号 |
17H06676 (2017-2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2017-2018) |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
香月 歩 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 助教 (50805124)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 水郷 / 水空間 / 観光地域のイメージ / 都市のイメージ / 広報メディア / 水郷街 / 水郷町 / 都市イメージ / 地域イメージ / メディア / 観光地のイメージ形成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題の研究目的を達成するために、以下の研究計画を設定している。 (1)文献調査による日本における水郷街の歴史的背景の整理、水郷街の母集団の確定、概要把握。 (2)水郷街の広報メディアの収集と対象地の確定。 (3)広報メディアの言語から、地域の価値が水空間を中心にどのように紹介されているかを検討、対象地の地域イメージをモデル化し、対象地相互の共通性や差異を考察する。 (4)現地調査から、水空間の特徴と、観光振興やまちづくりにおける水空間の活用状況を考察する。 (5)広報メディアの研究結果と現地調査の結果をあわせて考察し、水郷街におけるイメージ形成の枠組みの特性を位置づける。
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研究成果の概要 |
本研究は、河川・水路・湖沼といった水空間をイメージの基軸とする地域を水郷町と定義し、その広報メディアの言語表現の分析から、水空間という地域の資源を基軸としたイメージの特性を明らかにした。 具体的には、各地域における特徴的な水を基軸とした町の価値の内容として、日本海側では、火山に由来する湧水の水質を活かした農産物の生産活動、および沿岸部の水域とそこに生息する生物の生産や観察に関わる活動、瀬戸内海周辺では、河川上流の渓谷地域における自然景観を巡るアクティビティ、太平洋側では、大都市圏の立地を背景とした多様な活動コンテンツの提示、および大規模河川に由来する町の来歴の提示を、それぞれ位置づけた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国の様々な地域では、地域の歴史性、空間、産業といった、様々な地域固有の資源を基軸としたイメージの形成が模索されている。広報メディアからはこうした地域が主体的に提示しようとするイメージを読み取ることが可能である。本研究で得られた成果は、わが国における観光振興の動向を示すだけでなく、現代社会において複雑化・多様化する人々の地域に対する価値観を映し出すものでもあり、社会における地域のあり方を記号学的に考察する上で有用と考えられる。
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