研究課題/領域番号 |
19K20763
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補助金の研究課題番号 |
17H07041 (2017-2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2017-2018) |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
雪丸 尚美 北九州市立大学, 外国語学部, 准教授 (10593337)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ディスレクシア / 英語教育 / 読み書き障害 / ユニバーサルデザインの授業 / 読み書き障がい / 学習のつまずき / 英語ディスレクシア / 学習障害 / 特別支援教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、英語の読み書き障害(英語ディスレクシア)の児童の指導に際して、教員が直面する問題及び潜在又は顕在するニーズを明らかにし、英語ディスレクシアの診断テストを開発することである。日本人英語学習者の英語ディスレクシアに関する研究は未だ不十分であるが、次期学習指導要領の実施に伴い、小学校からの英語教育が本格化すれば、小学校段階で英語ディスレクシアの問題が顕在化することが予想される。そこで本研究は、小・中学校の教員の英語ディスレクシアに関する認識を分析することで指導上のニーズを明らかにし、日本人英語学習者のための英語ディスレクシアの診断テストを開発する。
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研究成果の概要 |
本研究は、英語の読み書き障害をもつ児童生徒の指導に際して、小中学校の教員が直面する問題および潜在又は顕在するニーズを明らかにし、英語の読み書き障害の診断テストを開発することを目的とするものである。2017、2019年度には、先行研究を参考に、福岡県内の公立小・中学校の英語科教員へのアンケートおよびインタビューを実施し、その結果を分析した(2018年度は研究を一時中断)。2020年度は結果の分析を継続し、主に自由記述回答のテキスト分析を行った。また、本研究で行った一連の調査で得られた成果を論文で発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英語の読み書き障害を持つ学習者は通常教室に一定数存在すると考えらえれるが、それら学習者についての理解や指導実践は発展途上であり、本研究の結果は今後の英語教育に新たな示唆を与え得る。調査の結果、児童生徒の英語学習のつまずきを認識している教員は多いものの、英語の読み書き障害についての認知度は低いことが明らかになった。本研究の結果は、通常学級における現状把握だけでなく、英語の読み書き障害の診断テストや指導実践を集約したプラットフォームの開発の基礎となる。さらに、本研究により明らかとなった小・中学校教員の意識やニーズは、カリキュラム開発や教員養成・研修の際に啓発の機会を提供するものとして利用できる。
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