研究課題/領域番号 |
19K20780
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補助金の研究課題番号 |
18H05570 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0101:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
李 思漢 早稲田大学, 坪内博士記念演劇博物館, 助手 (70822237)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 台湾 / 日本統治期 / 義太夫節 / 女義太夫 / 素人義太夫 / 人形劇 / 植民地 / 伝統芸能 / 日本統治時代 / 文楽 |
研究開始時の研究の概要 |
三世竹本大隅太夫が台湾巡業中に急逝した事件は非文楽系の消滅に繋がるほど近代文楽の発展に大きな影響を及ぼしたにも関わらず、本件に関する研究成果は非常に乏しい。本研究は義太夫節浄瑠璃の、植民地という特殊な時代や環境のもとでの発展状況、及び三世竹本大隅太夫の台湾巡業の経緯とその影響の解明を試みるものである。以上の目的のため、本研究では、台湾所蔵の義太夫節浄瑠璃上演関係資料の調査・収集・整理に基づき、「日本統治期台湾における義太夫節浄瑠璃の興行形態と上演状況の解明」、「台湾における義太夫節の伝承形態とその系譜に対する考察」、「三世竹本大隅太夫の台湾巡業の経緯とその影響の考察」を中心に研究を進める。
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研究成果の概要 |
本研究は、従来の日本演劇史や台湾演劇史で看過されてきた植民地における宗主国の伝統芸能の発展様相を考察した。三代目竹本大隅太夫の台湾巡業の経緯を追究すると同時に、植民地台湾においては女義太夫と素人義太夫が特に大きな牽引役であり、彼らを中心に活動が盛んになっていった、という内地とは相当異なる伝統芸能の流行の特徴を明らかにした。また、日本と台湾との素人衆による芸能活動と その意識も比較し、移民社会であった台湾における伝統芸能の成立過程の一側面を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の日本演劇史においては、「中央劇壇」以外の地域的な特色はあまり言及されておらず、各芸能ジャンルにおいてその芸風の伝承や発展の維持に欠かせない一般の芸人やアマチュア、また女性の存在も無視されがちである。よって、本研究は演劇史の研究方法の他、「民衆史観」を参考にしつつ、現在の日本国内の文楽史には語られていない外地の興行形態及び地域の芸術的な特徴を考察し、植民地という特殊な時代や環境のもとでの伝播の特徴の解明を試みた。日本の演劇史における空白部分を補填するものになると期待される。
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