研究課題/領域番号 |
19K20784
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補助金の研究課題番号 |
18H05574 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0101:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
小林 徹 龍谷大学, 文学部, 講師 (70821891)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 現代人類学 / 現代哲学 / メルロ=ポンティ / ドゥルーズ / レヴィ=ストロース / デスコラ / 人類学 / 現象学 / 身体 / 存在論 / 自然哲学 / フィリップ・デスコラ / モーリス・メルロ=ポンティ / ジル・ドゥルーズ / 文化人類学 |
研究開始時の研究の概要 |
現代人類学を代表するフィリップ・デスコラの思想は、クロード・レヴィ=ストロースの構造人類学を引き継ぐものであるが、そこにはまたモーリス・メルロ=ポンティの現象学的身体論の深い影響も見受けられる。 本研究は、特に〈身体〉概念に焦点を当てつつ、「存在論的」と称されるデスコラの思想の学問的意義を、人類学と哲学の両面から多角的に検証し、現代の多様な社会における主体のあり方を問い直すものである。
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研究成果の概要 |
本研究では、フィリップ・デスコラの思想について、現象学以降の哲学史的流れと、構造人類学以降の人類学史的流れの二つの側面から研究を行った。特に身体論的テーマに注目し、哲学的言説と人類学的言説の交点を探った。成果としては論文数本を発表したほか、デスコラの主著『自然と文化を超えて』の翻訳を完成させた。また渡仏調査にてデスコラ自身へのインタビューを行い、それを論文として発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
様々な分野で学科的枠組みを横断する問いかけが交わされている現在、現代人類学が提起した「存在論的転回」という問題設定に応答することは、現代哲学にとっても喫緊の課題である。本研究では、メルロ=ポンティの現象学的身体論を参照しつつ展開されるフィリップ・デスコラの思想を取り上げ、改めてその哲学的意義を問い直すことを通じて、哲学的言説と人類学的言説という従来の枠組みを超えて現代社会における身体の在り方を議論するための緒を探った。
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