研究課題/領域番号 |
19K20785
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補助金の研究課題番号 |
18H05576 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
橋本 陽介 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 助教 (10726631)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 文の結束性 / 流水文 / 複文 / 一つの文 / 連続構造 / 「一つの文」 / 中国語 / 修辞 / 文 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで、中国語の複雑な「文」がどのように形成されているか、明らかになっていないのは、欧米の研究手法を中国語に当てはめているからである。中国語にうまく当てはまらないとするならば、それは欧米言語の分析を基準としているからである。本研究では中国語が持つ「論理」に着目することによって、「文とは何か」を巡る問題の一般理論への寄与を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、中国語で「流水文」と呼ばれたものを中心とし、複雑な「一つの文」がどのように構成されているのかを明らかにするものである。「流水文」とは、埋め込まれずに比較的独立した節が次々と付加される形で複雑な観念を表すものである。本書が明らかにする問題は、つとに気づかれていたものだが、謎のままであった。これは欧米で作られた言語学の枠組みを当てはめていたからである。本研究は中国語が持つ「複雑な文」の形成方法に着目することによって、「文とは何か」を巡る問題の一般理論に大きく寄与するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
言語における「複雑な文」がどのように作られているかについて、これまでの研究は英語など、欧米の言語をもとにした理論で分析されてきた。ところが、中国語では異なる視点から分析する必要がある。本研究では、中国語の複雑な文の形成方式から、「文とは何か」を考える一般理論に寄与した。「文」の分析方法について、新たな観点を導入することができた。また、日本語との比較から、翻訳の問題にも寄与した。
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