研究課題/領域番号 |
19K20787
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補助金の研究課題番号 |
18H05578 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 (2021-2022) 三重大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 誤用分析 / 学習者コーパス / タイ語教育 / 書き言葉コーパス / タイ語 / Thai / Leraner Corpus / Learner corpus |
研究開始時の研究の概要 |
外国語としてのタイ語に関しては、教材・教授法など様々な面において未だに充分開発されているとは言えず、教師は個人の経験に頼るしか術がないという現状にある。タイ語教育のさらなる発展のために、最優先で実施すべきは、学習者の中間言語における言語運用の特性という根本的な情報を得ることを可能とする学習者コーパス構築に関する研究であると考える。本研究は日本人タイ語学習者向けのタイ語教育における教材・教授法開発の為の参考資料作成と、タイ語教師への情報提供の場の確立を目的とし、タイ語を専攻している大学生による作文を収録し、日本人タイ語学習者を対象にした、一般公開のものとして初となる学習者コーパスの構築を試みる。
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研究成果の概要 |
近年、外国語としてのタイ語教育に関する研究が増えてきている。しかし、タイ語学習者の言語運用における特性を明らかにしようとする研究は未だに充分であるとは言えない。従って、本研究では、学習者の誤用傾向を把握することを可能にする「日本人タイ語学習者書き言葉コーパス」の構築を目指し、タイ語専攻の大学生によるタイ語作文データを収集し分析を行った。研究期間中の産休育休取得及び新型コロナ感染拡大といった事情があり、収集したデータの数は当初の予定より少なく、コーパス完成には至らなかったが、コーパスに用いる誤用タグの設計等の成果を得た。今後もデータ収集作業を継続し、コーパスを完成させたいと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、外国語としてのタイ語教育現場では教師が個々人の知識と経験に頼るしかなく、教授法などの情報を提供する場もほぼ存在しなかった。タイ語母語話者の言語運用、つまり、正しいタイ語が反映されているThai National Corpusを利用することが可能になってはいるが、効果的な教材開発及び適切な指導を実現させるために、教師は学習者の誤用傾向、そして誤りの理由を知っておく必要がある。これらの情報は学習者コーパスの最も重要な部分である誤用タグから得ることができる。本研究の誤用タグを活かすことにより、母語話者ではない教師も学習者に適切な教材を選び、フィードバックを行うことができるようになると期待する。
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