研究課題/領域番号 |
19K20792
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補助金の研究課題番号 |
18H05583 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 清泉女子大学 |
研究代表者 |
仲谷 健太郎 清泉女子大学, 文学部, 専任講師 (20825294)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 上代文学 / 金石文 / 正倉院文書 / 上代韻文 / 韻文 / 日本文学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は上代(平安時代以前)の文字資料に記された韻文について考察するものである。対象は木簡や正倉院文書、金石文などの歴史資料(いわゆる伝世品)であり、こうした資料に記される韻文は、これまで上代文学研究の観点からは等閑視されていた。 こうした韻文についての解釈を行い、一般的に上代文学作品と認識される記紀風土記や万葉集などにおける韻文作品と比較し、その韻文としての定位を図ることを目的とする。
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研究成果の概要 |
8世紀までに成立した日本の文字資料においては、その数は多くはないものの、歴史資料に韻文が記されているものが発見されている。それらの文字資料としての価値は評価すべきでありながらも、韻文作品として解釈するものは未だ少なく、日本古典文学研究の点からは捨て置かれているに等しい状況といえる。 2018年度・2019年度はともに、京都府宇治市の橘寺放生院の蔵する「宇治橋断碑」銘文について注解を行うとともに、同時代の国内の文献、及び中国文学や仏典との比較を以てその表現性を考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
主要な上代文学作品の個別的な研究は、近年に至っても様々な手法を取り入れつつ進展しているものの、上代における韻文の研究という包括的な観点からは、歴史資料に書かれた韻文が看過されている以上、取り組むべき課題は未だに多いといわざるを得ない。歴史資料における和歌や漢詩、韻律上の制約を持つ駢儷文など、認識はされているが理解がされていない韻文や、これまで韻文と認識されていなかった文字列も、主要な上代文学作品と同様に上代の韻文作品と位置付け究明していくことにより、上代韻文研究を推し進め、個別の作品理解を深化させる手段となり得る。
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